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久しぶりに本について

2007年06月14日 | 読書
 久しぶりに本のことを書こう。多読な割には内容が言葉や血肉になっていなかったりで、何のために本を読んでいるのと聞かれてもごもっともなんだけど、せめてここで書いていこう。
 最近読んだこの三冊はいい本でした。

スケールは音楽の扉を開ける 江口 寿子

一人の男が飛行機から飛び降りる バリー ユアグロー (著), 柴田 元幸 (翻訳)


スティル・ライフ 池澤 夏樹

 ①はスケールの仕組みについて書いた本です。ピアノ教室で子供がスケールを学んでいるというシナリオでできているのだけど、
 ドレミファソラシド
のスケールは実は二つに分けられるということから始まっています。さてどこで切れるのでしょうか?そして音の並び方の仕組みは?そういうことについてわかりやすく書いてあります。目から鱗が落ちました。

 ②は、男が牛の体の中に入ったとか、娘が水槽に閉じ込められたとかいうような、変な夢のショートストーリーが集まっています。単行本になっていたころからとても気になっていたのだけど、文庫が古本屋に置いてあったのをみて読むことにしました。みたことあったような夢がたくさん書かれています。実は私も全部は読んでいないのだけど、少しずつ読み進めるのが楽しみです。
 
 ③は、須賀敦子が書評で絶賛していました。この出だしにもやられました。
「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界は気味を入れる容器ではない。
 世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
 きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世界の方はあまり、きみのことを考えていないかもしれない。
 でも、外に立つ世界とは別に、きみの中にも、(以下省略)」
このような出だしからはちょっと意外にすすむこの話だけど、いい小説でした。

 しかし、今私が一番読みたい本は、ドストエフスキーの「罪と罰」なのです。世の中にこんなとんでもない人がいるのかと思えるような、アクの強い人がたくさん登場するらしいから。人間洞察にすぐれた話だといろいろなところで紹介されているのも気になります。中学生のときに子供向けに書かれた「罪と罰」を読んだはずなのですが、暗い話だということ以外、ほとんど印象がないのも心残りで。