午前6時に起床する
夜半に降った雨のおかげで喉の調子が良い 空気がほんのり暖かい
笹掻きゴボウと薄切りニンジンを胡麻油で炒めて昆布出汁を注ぎ味醂と塩と醤油を加えて煮る
火が通ったら木綿豆腐を手で軽く握りつぶして放り込みさらに煮たのを茹でた蕎麦にブッかける
薄切りにした長ねぎを散し京七味を振って手繰る
けんちん汁は建長寺発祥だという節がある
それなら出汁も精進出汁でなければいけないのだろう
昆布はあったが干し椎茸が見つからなくて乾物置き場をひっくり返してみたけれど
やはり見つからなかったので「仕方無い・・・」と昆布だけにした
けんちん汁には干し椎茸が欠かせない・・・というよりも精進料理にはというべきだろう
煮含めた干し椎茸を噛み締めると乾燥アワビのような歯ごたえと旨味がにじみ出てくる
目を閉じて中華風に蒸した干し椎茸を頬張ったら多くの人が干し鮑だと勘違いするのではないか?
しかしそれはむっくりと肉厚な冬茹に限る
ミズナラの森を歩く時には必ず椎茸が生えていないかと気を配る
それほど太くない倒木を見つけたらそこにはきっと椎茸が生えている
そう想っていつも歩くのだけれど天然の椎茸に出会えることは稀だ
結局は原木栽培の椎茸を買うかそれを乾燥させたものを買うことになる
椎茸は・・・椎茸に限らずキノコは原木栽培のほうが美味い
菌床栽培と呼ばれるオガクズを固めた瓶で育てたキノコはひと味足りない
だからといって毎回高価な原木栽培の椎茸を買うほど懐は豊かではない
悩ましいことである
乾物置き場に干し椎茸が無いなら仕入れるしかあるまい
高価な冬茹にするか?比較的安価な香信にするか?
また悩む
エチオピア・モカを挽いて淹れる
今年の教室も残りあとみっつとなった
昼飯の前に北公園に寄ってみよう
鑞梅が咲いているかもしれない
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