耳元でプゥ〜ンと音がして振り返ったら蚊だった
空は快晴 気温もあがってきたので散歩に出かける
もの皆冬枯れた景色の中で黄色い花が咲いている リュウキンカ? な訳無いか・・・
冬鳥には出会えず・・・30分ほど歩いたら倉見神社が見えてきた
初詣?「しません」「神仏を信じてませんから」
罰当たり?「当ててください」
鳥居を潜ると奥に拝殿が見えてくる 鳥居も狛犬も今出来だが拝殿はなかなかに重厚だ
なぜならこれは相模一ノ宮である寒川神社の拝殿を移築したものだからだ
俺もお前もモライもん なあ!兄弟
ところで拝殿には神はいない
拝殿の奥に連なる神殿にいるのだ 赤い神殿がチラリと見える
神殿は赤く塗られている
朱塗りではなくて海神族の神にふさわしい紅色だ
神殿に近づくことは禁じられているのでこれ以上ハッキリとは写せない
注連縄も当然ながら大蛇タイプである
これはここに祀られているのが出雲に封じ込められている蛇神の同族だということを示している
拝殿だけではなくて社務所や手水舎に飾られているのも大蛇タイプの注連縄である
村史には「初めに神明社を勧請した」とあるがそれならば注連縄はストレートタイプとなるはずで
つまり・・・もとからここには海神族の社があったと考えるのが正しい
だいたい本社である寒川神社自体が大蛇タイプの注連縄を飾る海神族の社なのだから当然ではある
相模國・・・蘇我の海の國 その中心地に祀られているのがオホナムチならば
蘇我氏を中臣氏が滅ぼそうとした動機も判り易くなる
海神族が治める中津國を天孫族が侵し蛇神は陽の沈む果てに封じ込められた
やがて天孫族も八幡神族に取って代わられた
権力は永遠ではない
心せよ
ところで大鳥居の横には浅間神社がひっそりと祀られている
たぶん富士山の噴石がこのあたりに落ちたのだろう
拝殿や社務所のまわりを探したが伏せられた神の痕跡は見つからない
疲れてきたので家に帰ることにする
今夜は豚ロース肉で鹿児島風とんてき
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