ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

大蛇の交尾を確認しに大和市の熊野神社へ行く

2017年03月09日 | ほぼ古代妄想

ミスミソウ咲く川沿いの公園の一角に熊野神社がある 

熊野とは神聖なるものや場所を意味する我が国の旧い言葉「くまくまし」に由来する

石造りの鳥居の後ろには八幡神社のような雌雄の銀杏の巨木が並び聳えたっている 

神明社に似せた注連縄が設えられた鳥居を潜り石段を登る 

熊野は八幡よりも伊勢よりもさらに旧い歴史を持っている それなのになぜ? 

そこに日本の古代史の面白さがあるのだ 


石段を50段登ると拝殿前に着く 

左には手水舎がある 蛇口は無い 

石造りの水盤から柄杓で掬うタイプの手水舎である 


手水の作法のイラストが面白い これは初めて見るタイプだ 

アニメ映画の「この世界の片隅に」を彷彿とさせるイラストである 


あらためて正面を向くと重厚な作りの拝殿が見える 


拝殿に向かって石段を13段登る 

屋根はソリのある唐風となっている


当たり前だが注連縄は大蛇タイプだ そりゃそうだろう 

絡み付いて交尾する大蛇を捕獲しそのまま縛り上げぶら提げているように見える 


拝殿の後ろに回り込み神殿を撮ろうと思ったが柵があって近づけない 

社務所の入り口にも由緒正しき大蛇タイプの注連縄が飾られている 

どこかにナギが植えられているに違いないと探すと・・・ 

あった! ナギの若木だ 


ナギは葉脈が特徴的だ 

南の海を原産とするナギに熊野の出自が隠されている 


大蛇を祀る人たちを征服した天孫族は陽の沈む出雲の地に彼らの神を封じ込め 

蛇神の棲む三輪の山のさらに東に太陽の神伊勢を祀った 

そんなに簡単なことではない 

同族同士で争い裏切り敵と結びまた裏切り 

勝者は敗者を貶め 敗者は自らの歴史を隠し

それが複雑に絡み合って訳の判らない歴史物語を作り上げている 

面白い 

だから神社廻りはやめられない 

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