ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

ビートルズとペンタックスと

2017年04月18日 | ほぼカメラ噺

リコーがカメラ事業を縮小するというニュースが流れた 

あせった! 

いや・・・焦る必要は無かった 

すでに自分のカメラ装備にはペンタックスもリコーも無くなっていたからだ 

ペンタックスもリコーも非常に優秀なカメラを数多く送り出していて 

数年前まではどちらのカメラも数台所有していた 

今はまったく無い 淋しい限りである 

しかしレンズだけは手放す気になれず数本持っている 

私とペンタックスの出会いは40年前に遡る 

もちろん「ペンタックス ペンタックス 望遠だよ ワイドだよ」というテレビCMは知っていたが 


学生時代にカメラが必要になり市場で2ヶ月バイトをして買ったのはニコンF2だった 

私の友人たちもほとんどがニコンだったが先年亡くなった S はペンタックスを買った 

S のペンタックスは K2 DMD という一眼レフでレンズも4本揃えていた 

当時の私は「ペンタックスはアマチュアのカメラ」という偏見を持っていたので 

最初は興味がなかったが ある日 S のアパートの部屋で置いてある K2 に触って驚いた 

手にしっくりとフィットしたのだ 不思議な感覚だった 

その日のうちに私のニコンとしばらく交換するよう頼んで白黒フイルムを詰めて使った 

フイルムが5本溜まったので現像してプリントして また驚いた 

ニコンとは明らかにトーンが違ったのだ 

暗部の締まりが重厚で 夏の強い日差しにも白飛びしていなかったのだ 

特に素晴らしいと思ったのは smc-PENTAX 50mm F=4 マクロの写りで 

西武線の線路の描写が舐めるように細密に写し出されていた 

ニコンのレンズはもっとドライというのかスカッとしていると言えば良いのか 

要するにカメラは記録するための機械だと思っていたものが 

表現するための道具でもあるという認識に変わった瞬間だった 

この体験の後に私は街の中古屋を覗き旧いカメラを探すようになる 

そして旧いニコンやマミヤやライカや東ドイツのレンズと出会うのだが 

そのあたりのお話はすでにこのブログで済ませているので省略させてもらうとして 

ペンタックスの1眼レフと聞いて最初に思い浮かぶのは・・・ ビートルズのことだ 

日本公演でやってきた時にメンバー4人ともがペンタックスを買い込んだのだ 

ポールとペンタックスSP 男から見てもチャーミングだ 


生真面目なジョンはペンタックスのカメラバッグまでセットで買ったようだ 

ポールのオープンな人柄が良く出ている レンズは 50mm だろう 

面白いのはジョージのペンタックスに着いているレンズがペンタックス製ではないこと 

たぶんシュナイダーかイスコの 50mm だろう 


この頃のペンタッックスのレンズマウントは国際規格のネジ式だったので 

当然と言えば当然ではある

さらに・・・リンゴのペンタックスに着いているのも違うメーカーのものに見える 

ソ連製のジュピター 80mm に似ている 

たぶんそうだ 


Back in the U.S.S.R.
を出すのが日本公演の2年後だと思うとさらに面白い 


ビートルズのは見つからないのでポールが演ってるのを貼ってみた 

最初は Helter Skelter で2曲目が Back in the U.S.S.R. 

ペンタックスSP もビートルズもなにもかもが懐かしい 

変な気候で家に籠っていると昔のことばかり蘇ってくる 

今夜のおかずは焼いた塩鯖に大根おろしと里芋と大根の煮物と塩トマト 

追記:リコーはペンタックスブランドは廃止しないとアナウンスした 

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