午前7時に起床する
弱火で温めたスキレットにホットケーキのたねを垂らして両面こんがりと焼く
熱々のホットケーキにバターを四角く切って乗せる みるみる融けていく
濃い目にドリップしたエチオピア・モカをスナフキンのマグカップに注ぐ
スキレットで焼くと想像以上に綺麗にふっくらと焼けた
やはり鋳物は素晴らしい
子供の頃に三越の食堂で喰ったホットケーキには角切りバターが2個乗っていたように覚えている
それにミルクピッチャーくらいの金属容器に入ったカラメルシロップが添えられていて
融け始めたバターをナイフで満遍なく塗り広げたところにそのシロップを垂らしたはずだ
ホットケーキを喰う前にはお子様ランチというのが当時の正しきお坊ちゃまというところだろうが
こちとらはそんな行儀正しいお坊ちゃまでは無かったので迷わずざる蕎麦を頼んだものだった
いつから蕎麦に執着するようになったのか?自分では鮮明には記憶していないが
母がまだ元気だった頃に聞いてみたら「じゃるちょば」と発音する年頃だということは判った
私の幼い頃の話をする時母は「あんたは手がかかったんじゃがね」と言って眉間に皺を寄せた
ひとつは健康面の不安だったらしい
今もそうだが急な発熱には参ったようだ
もうひとつは親の言うことに従わないことで
怪しい「疳の虫下し」なるものや「やいと」と呼ばれるお灸に連れて行かれた
学校に通うようになったら宿題をしないことで母を悩ませたのは良く覚えている
担任に呼び出されることは毎年のことだったが父が放任主義だったのでそれは高校卒業まで続いた
それでも母が心労でおかしくならなかったのは兄が優秀だったからだ
自発的に努力して何事にも優れていた兄がいることが気の弱い母の支えだったことは間違いない
兄は先年役所を退職したが再就職していまだに良く働き孫の面倒まで看ている
私はといえば・・・ずっとなまけもののままだ まあイイや〜♪
本当にありがたいことだと兄の住む東京に向かって手を合わせ食後のコーヒーを淹れる
そうだ!仕事の前に雑木林の公園に寄ってみよう
今日こそ冬の小鳥たちに会えるかもしれない
アトリの群れに会えたら最高だけど
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