これまで、4回にわたって京都の旅について書いてきましたが、今回は、京都までの移動について。
東京からだと、普通は東海道新幹線の「のぞみ号」や「ひかり号」で移動しますが、今回は、「こだま号」で移動しました。
ただし、車両はグリーン車です。
最新式のN700系ではなく、1世代前の700系ですが、グリーン車の内部は、重厚感が漂っています。
床はカーペット敷きになっていました。
幅広の座席に、太い肘掛、小型のテーブルも内蔵されていました。
シートピッチも普通車より断然広く、フットレストもありました。
持ち帰り自由の雑誌(経済誌)も付いています。
ではなぜ、こだま号にしたのか。
まず、個人パック旅行の場合、代金が断然安いということです。
私が乗車した日の場合、こだま号にすると、基本料金から片道1,400円が差し引かれました。
そして、グリーン車の付加料金がプラス1,500円。
つまり、片道につき差し引き+100円で、グリーン車に乗れるのです。
こんな安い上乗せ料金で、くつろぎが手に入れられるのですから、利用しない手はありません。
これが、ちょうどいい時間帯ののぞみ号だと、片道につき、基本料金プラス数千円ということにもなりかねません。
もうひとつは、のんびりとした雰囲気です。
のぞみ号だと、出張のビジネスマンが大勢乗っていてパソコンをうっていたりして、せっかくの旅がどうにも落ち着かないのです。
その点、こだま号では旅行者が中心なので、のんびりとくつろげるのです。
今回乗車した車両も、団体ツアー客もいましたが、静かで落ち着いた雰囲気。
さて、こだま号だと遅いというイメージがありますが、走り出してみると、スピードは新幹線そのもの。時速270㎞で走行します。
後ろから迫ってくるのぞみ号から逃げるため、加速はのぞみ号より速いくらい。
途中では、のぞみ号やひかり号に10本以上抜かれました。
さて、こだま号は全ての駅に停車するので、途中でホームに降りて駅弁を買うという楽しみがあります。
まず狙ったのは、通過待ちで5分停車する新富士駅。駅弁が多彩で美味しいとされています。
しかし、なんと駅弁はすべて売り切れ。
次に狙った掛川駅は、通過待ちが無くすぐ発車のため無理。
そこで、次に5分停車する浜松駅でホームに降り、定番のうなぎ飯を購入しました。
また、全ての駅に停車するので、現在の位置が把握しやすいし、景色を眺める目安もつきやすいのです。
美しい景色の定番、富士山。
岐阜羽島駅を出発した直後の、パナソニック(旧三洋)のソーラーアーク。
岐阜羽島と米原の中間、伊吹山。
なんだかんだ景色を見たり駅弁や菓子を食べているうちに、京都に到着。
所要時間は3時間40分でした。
10本以上抜かれたので、のぞみ号の倍くらいかかったイメージがありますが、1時間20分くらいの差しかありません。
ひかり号との差は、1時間もありません。
それでいて、安い料金で、ゆったりとしたくつろぎを手に入れることができるのですから、これはもうやみつきになりそうです。
一度グリーン車に乗ってしまったら、普通車には戻れないかも・・・
(N.N)
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