のぶさんの旅に道連れ

ちょっとした旅でも、いろいろな発見があります。

だんだんと記憶が薄れていく新幹線0系ですが

2014-05-04 22:05:45 | 鉄道

ここ数年、新幹線の進化のニュースをよく耳にします。

最近の話題だけでも、東北新幹線の最高速度320㎞運転や北陸新幹線開業を前にしてE7系電車の登場などがあります。

また、近いうちに東海道新幹線もついに最高速度を285㎞にアップするようです。

等々、夢がふくらむ話ばかりですが、その度に、それらの進化の基礎は、元祖新幹線電車である0系が長年をかけて築いてきたものだと思うこの頃です。

そこで、2008年10月(引退の1ヶ月前)に惜別乗車したときの写真ですが、回想してみたいと思います。

 

乗車したのは、新大阪駅をを8時台に出発する、こだま号博多行きでした。

前日夜、仕事を終えたその足で夜行バスに乗り、早朝に大阪入りしていました。

乗車する0系電車が堂々とホームに入線してくると、大勢の人が一斉に注目していましたね。

子供の頃、「超特急ひかり号」に乗るとなると、夢の列車に乗るということで興奮したことを覚えています。

今の子供達が、N700系の「のぞみ号」に乗るのは、同じような興奮なのでしょうか。それはどうなのかはわかりません。

0系は、何も特別の新しい技術を投入した車両ではないそうです。

開業当時の国鉄が持つ技術を結集して最高のパフォーマンスを出したということです。

現在でもそれが十分通用するのですから、現有するものを貪欲に上手に使うことが、如何に大切かということですね。

 

車内は、化粧版や座席などは登場当時とは大幅に変わっているとはいえ、天井の無骨なクーラーや鉄パイプの荷物棚などは健在。

最新の新幹線は、クーラーは壁からの吹き出しになるなど、露骨な軽量化をしていますが、0系の形は今も鉄道車両の基本だと思います。

鋼鉄製の車両は、現在のアルミ製の車両と比べると加速はもったり、減速はゆったり。

しかし、ギクシャクしない、何ともいえない重厚感と安定感がありましたね。

 

途中駅でN700系に抜かれる間も、堂々と構えています。

肩身が狭そうに止まっているのではなく、“急いでいるのならさっさと行けや”と言っているような感じです。

 

10分ほど停車していたので、多くの乗客がホームに降りて先頭車で記念撮影。

私も独りだったのですが、その輪に加わりました。

よく思い出せば、カメラだけ持ち出し、財布を含め他の荷物は座席に置きっぱなしだったのですが、置き引きなどはありませんでした。

この国は、まだまだ治安がいいんですね。

 

反対側のホームより。

止まっていても様になる姿はさすが。

 

岡山駅では、こちらも引退してしまった100系電車と並んで撮ることができました。

この2台が並ぶと圧巻で、N700系や500系と比べても貫禄勝ちといった感じです。

 

と、ただの思い出だけになってしまいましたが、今後何年経っても、この偉大な姿を記憶に留めておきたいですね。

 

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寝台特急あけぼの廃止に思う

2014-02-16 20:58:18 | 鉄道

東京と青森の間を走るブルートレイン「あけぼの」が、3月15日のダイヤ改正で定期運行を終了するとのこと。

その後は多客期に臨時列車として運行するようですが、これまでの他の列車の状況をみると、臨時列車もいつの間にか消滅していたりするので、

事実上の廃止でしょう。

この十数年間、九州行き、中国地方行き、北陸行き、東北行きのブルートレインが次々と廃止となってきた中、「あけのぼ」は新幹線の通らない地域を

通るので、最後まで生き残ると思っていましたが、ついにその時がきたかという感じです。

 

私(のぶさん)も、旅の際は何度か夜行列車を利用したことがありますが、その中でも「あけぼの」は、利便性や設備のバラエティ、旅情など、いろいろな

面で優れていたと思います。夜9時過ぎに上野を出発するという時間帯もちょうどよいと思います。

 

※写真は、2008年7月に乗車(上野→弘前)したときのものです。牽引する機関車は、現在とは違います。

 

 

JR各社がブルートレインの廃止を発表するとき、理由は決まって「利用者の減少」「車両の老朽化」です。

それは確かにそのとおりなのですが、もっと深い意味があると思うのです。

なぜ利用者が減少したかというと、他の交通機関の充実ということがあるでしょう。航空路線や夜行バスの充実が挙げられます。

また、低価格のビジネスホテルの充実といったこともあります。わざわざ高い寝台料金を払って夜に移動しなくても・・・ということなのでしょう。

車両の老朽化については、これはどうしようもないでしょう。昭和50年代後半以降、ブルートレインの車両は新造されていないのですから。

 

では、なぜ新造されていないのか。

ブルートレインは定員が少ないので、夜行運行のコストを考えると、採算が合わないのでしょう。

国鉄から民間企業のJRとなり、きっちりビジネスをするようになってからは、採算が合わないのに車両を新造する必要性が無いということでしょう。

「あけぼの」は、これまでの他の列車と比べると利用率は高かったと聞きますが、我慢して運行してきたのでしょうか。

 

これで、残るブルートレインは、「北斗星」と「はまなす(急行)」だけになってしまいます。

その2つ、そして、豪華列車の「カシオペア」と「トワイライトエクスプレス」も、北海道新幹線の開業と同時になくなってしまうという話もあります。

 

目的地への移動のための寝台列車が絶滅の危機にあるのですが、一方で、「ななつ星」に代表される豪華クルーズ列車が、この後も登場すると

いうことです。このクルーズ列車は高額商品ですので、採算は計算されているでしょうし、広告塔として会社のイメージアップにも使えるでしょう。

ただ、高額すぎて一般庶民としては手を出しづらいところです。

 

では、もう寝台列車は豪華クルーズ列車だけになってしまうのでしょうか。以下、私(のぶさん)なりの思いです。

現在、残る寝台列車の中でも比較的堅調といわれている「サンライズ出雲・瀬戸」。とくに「出雲」のほうは、縁結びの出雲大社を目指す女性等に

人気で満員の日も多いと聞きます。

この「サンライズ」の車両は、平成に生まれた車両だけあって、個室を中心にしながらも2階建てにして定員を増やし、「出雲」と「瀬戸」を岡山まで

併結して走るなど、それなりに採算についても考えられていると思います。

 

このような車両を複数編成製造し、様々な路線で使える臨時列車として使用するのです。夏休み・冬休み・ゴールデンウィークや秋の紅葉時期の他、

通常期でも各地で開催されるイベント(祭りや博覧会、花火大会など)用に運行するのです。4人個室などもあってもいいかな。1人でも、2人でも、

家族でも、グループでも、楽しく移動できる空間にするのです。

これによって、運行日と採算もある程度確保しながら、子供たちに夢を与え、鉄道の旅を楽しいものにしていくのです。

 

個人的な希望ではありますが、これまでとは違った形でも、ぜひ寝台列車の再生を見てみたいものです。

 

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東海道新幹線はこだま号のグリーン車がおすすめ

2012-10-06 22:26:52 | 鉄道

 これまで、4回にわたって京都の旅について書いてきましたが、今回は、京都までの移動について。

 東京からだと、普通は東海道新幹線の「のぞみ号」や「ひかり号」で移動しますが、今回は、「こだま号」で移動しました。

 ただし、車両はグリーン車です。

 

 最新式のN700系ではなく、1世代前の700系ですが、グリーン車の内部は、重厚感が漂っています。

 床はカーペット敷きになっていました。

 

 幅広の座席に、太い肘掛、小型のテーブルも内蔵されていました。

 

 シートピッチも普通車より断然広く、フットレストもありました。

 持ち帰り自由の雑誌(経済誌)も付いています。

 

 ではなぜ、こだま号にしたのか。

 まず、個人パック旅行の場合、代金が断然安いということです。

 私が乗車した日の場合、こだま号にすると、基本料金から片道1,400円が差し引かれました。

 そして、グリーン車の付加料金がプラス1,500円。

 つまり、片道につき差し引き+100円で、グリーン車に乗れるのです。

 こんな安い上乗せ料金で、くつろぎが手に入れられるのですから、利用しない手はありません。

 これが、ちょうどいい時間帯ののぞみ号だと、片道につき、基本料金プラス数千円ということにもなりかねません。

 

 もうひとつは、のんびりとした雰囲気です。

 のぞみ号だと、出張のビジネスマンが大勢乗っていてパソコンをうっていたりして、せっかくの旅がどうにも落ち着かないのです。

 その点、こだま号では旅行者が中心なので、のんびりとくつろげるのです。

 今回乗車した車両も、団体ツアー客もいましたが、静かで落ち着いた雰囲気。

 

 さて、こだま号だと遅いというイメージがありますが、走り出してみると、スピードは新幹線そのもの。時速270㎞で走行します。

 後ろから迫ってくるのぞみ号から逃げるため、加速はのぞみ号より速いくらい。

 

 途中では、のぞみ号やひかり号に10本以上抜かれました。

 

 さて、こだま号は全ての駅に停車するので、途中でホームに降りて駅弁を買うという楽しみがあります。

 まず狙ったのは、通過待ちで5分停車する新富士駅。駅弁が多彩で美味しいとされています。

 しかし、なんと駅弁はすべて売り切れ。

 次に狙った掛川駅は、通過待ちが無くすぐ発車のため無理。

 そこで、次に5分停車する浜松駅でホームに降り、定番のうなぎ飯を購入しました。

 

 また、全ての駅に停車するので、現在の位置が把握しやすいし、景色を眺める目安もつきやすいのです。

 美しい景色の定番、富士山。

 

 岐阜羽島駅を出発した直後の、パナソニック(旧三洋)のソーラーアーク。

 

 岐阜羽島と米原の中間、伊吹山。

 

 なんだかんだ景色を見たり駅弁や菓子を食べているうちに、京都に到着。

 所要時間は3時間40分でした。

 10本以上抜かれたので、のぞみ号の倍くらいかかったイメージがありますが、1時間20分くらいの差しかありません。

 ひかり号との差は、1時間もありません。

 それでいて、安い料金で、ゆったりとしたくつろぎを手に入れることができるのですから、これはもうやみつきになりそうです。

 一度グリーン車に乗ってしまったら、普通車には戻れないかも・・・

 

                                                             (N.N)

 

 


ゆりかもめ前面展望

2012-02-05 21:37:03 | 鉄道

 新交通システムのゆりかもめの最前部に乗車しました。

 運転士のいない自動運転のため、最前部では迫力ある車窓が楽しめます。

 最前席では、外国人夫妻がはしゃいでいました。

 

 

 

 普通の電車では考えらない急カーブ。

 

 

 レインボーブリッジが見えてきました。

 

 

 レインボーブリッジを全力疾走。