長崎市内の散策では、移動手段として、主に路面電車(長崎電気軌道)を利用しました。
東京にも、路面電車としては唯一「都電荒川線」がありますが、多摩地域に住んでいる私(のぶさん)には利用する機会がありません。
普段は見られない路面電車の風景を、乗車しながら楽しみました。
まずは、路面電車の線路です。大通りの真ん中を堂々と敷かれています。2本の線路の間には街灯付きの架線柱が立っています。
一般的な停留所の風景。「駅」ではなく、バスと同じように「停留所」扱いのようです。電車の停留所なので、“電停”と呼ばれていました。
車体が小さいので、車内は、はっきりいって狭いです。バスより狭い。
座席に座ると、向かいの座席が目の前に迫ります。古い車両だったのでドアは折りたたみ式。
ちなみに、写真を撮った時はまだ空いていましたが、長崎駅や観光スポット周辺は満員状態も多く、利用率は非常に高いと思われます。
運転頻度の高さは、うれしい点のひとつ。一本逃してしまっても、山手線のように次々とやってきます。
すぐ後ろに次の電車が迫ってきていることもしばしば。
ここからは、路面電車の風景です。
まずは、繁華街の思案橋付近。右折をしたい車が連なっています。警笛を鳴らしながら慎重に近づいてきました。
電車といえど道路真ん中を走っているので、信号は守ります。車と一緒に信号待ちで停車。
横断歩道がある所では、歩行者の往来にも気をつけなければなりません。
出島付近の急カーブに差し掛かる電車。車体が小さいので、小回りは利きそうです。
グラバー園の付近の線路は単線です。路盤が昔ながらの石畳だったり、芝が生えたりしていて、ちょっと変わった雰囲気。
原爆資料館の最寄り電停、浜口町の先は、なんとビルの中を走ります。
車体にラッピング広告のある電車も数多くありました。地元の企業やイベントPRがほとんどなので、見ていて新鮮です。
最後に、JR長崎駅前の電停です。
長崎電気軌道は、どこまで乗っても一律120円。(最近まではなんと100円だったそうです!)
観光に便利な1日乗車券(500円)もありました。
生活や観光の足として密着した、頼りにされている鉄道なんだなと感じました。
長崎の他にも、路面電車が活躍している都市はあります。ぜひ乗車してみたいですね。
(N.N)