「○○の名水」など、“水”がブームになって久しいですが、名水の中でも、日本有数の湧出量を誇る、柿田川湧水群を訪れてみました。
静岡県東部の中心、沼津市と三島市に挟まれた駿東郡清水町。 国道1号沿いの柿田川公園に、それはあります。
水が湧いている所は、公園の入口から少し下りたところにある2つの展望台から、それぞれ別の湧き水を眺めることができます。
まずは第1展望台。
少し見えにくいですが、左側の色が変わっているところが、水が湧き出ているところです。
ボランティアの方から、1日あたりの湧出量は25mプール2000杯分にもなると説明を受けました。湧き水としては、ものすごい量です。
これも、富士山の恵みだそうです。やはり、富士山の自然の力は絶大ですね。
続いて、第2展望台。
こちらは、水が湧き出ている様子が真上から眺められました。
圧倒的な水の透明度に、ただただ感激です。
公園の奥のほうには、遊歩道が整備され、湧いた水のその後が眺められます。
全長1.2㎞の柿田川となって流れ、狩野川に合流します。周辺地域の貴重な飲料水としても貢献しているとのこと。
感心するのは、ここが国道1号沿いの一角だということです。
しかも、周辺はニトリやエディオンなどの大型店舗が林立した商業地となっており、国道1号は慢性的に渋滞しています。
にもかかわらず、このような清流が今も生き続けているということは、自然の力と、その自然を守る、地域住民の方々の力のたまものでしょう。
いろいろ旅をするにあたり、自然と人間の力には、敬意を感じずにはいられません。
(N.N)