のぶさんの旅に道連れ

ちょっとした旅でも、いろいろな発見があります。

寝台特急あけぼの廃止に思う

2014-02-16 20:58:18 | 鉄道

東京と青森の間を走るブルートレイン「あけぼの」が、3月15日のダイヤ改正で定期運行を終了するとのこと。

その後は多客期に臨時列車として運行するようですが、これまでの他の列車の状況をみると、臨時列車もいつの間にか消滅していたりするので、

事実上の廃止でしょう。

この十数年間、九州行き、中国地方行き、北陸行き、東北行きのブルートレインが次々と廃止となってきた中、「あけのぼ」は新幹線の通らない地域を

通るので、最後まで生き残ると思っていましたが、ついにその時がきたかという感じです。

 

私(のぶさん)も、旅の際は何度か夜行列車を利用したことがありますが、その中でも「あけぼの」は、利便性や設備のバラエティ、旅情など、いろいろな

面で優れていたと思います。夜9時過ぎに上野を出発するという時間帯もちょうどよいと思います。

 

※写真は、2008年7月に乗車(上野→弘前)したときのものです。牽引する機関車は、現在とは違います。

 

 

JR各社がブルートレインの廃止を発表するとき、理由は決まって「利用者の減少」「車両の老朽化」です。

それは確かにそのとおりなのですが、もっと深い意味があると思うのです。

なぜ利用者が減少したかというと、他の交通機関の充実ということがあるでしょう。航空路線や夜行バスの充実が挙げられます。

また、低価格のビジネスホテルの充実といったこともあります。わざわざ高い寝台料金を払って夜に移動しなくても・・・ということなのでしょう。

車両の老朽化については、これはどうしようもないでしょう。昭和50年代後半以降、ブルートレインの車両は新造されていないのですから。

 

では、なぜ新造されていないのか。

ブルートレインは定員が少ないので、夜行運行のコストを考えると、採算が合わないのでしょう。

国鉄から民間企業のJRとなり、きっちりビジネスをするようになってからは、採算が合わないのに車両を新造する必要性が無いということでしょう。

「あけぼの」は、これまでの他の列車と比べると利用率は高かったと聞きますが、我慢して運行してきたのでしょうか。

 

これで、残るブルートレインは、「北斗星」と「はまなす(急行)」だけになってしまいます。

その2つ、そして、豪華列車の「カシオペア」と「トワイライトエクスプレス」も、北海道新幹線の開業と同時になくなってしまうという話もあります。

 

目的地への移動のための寝台列車が絶滅の危機にあるのですが、一方で、「ななつ星」に代表される豪華クルーズ列車が、この後も登場すると

いうことです。このクルーズ列車は高額商品ですので、採算は計算されているでしょうし、広告塔として会社のイメージアップにも使えるでしょう。

ただ、高額すぎて一般庶民としては手を出しづらいところです。

 

では、もう寝台列車は豪華クルーズ列車だけになってしまうのでしょうか。以下、私(のぶさん)なりの思いです。

現在、残る寝台列車の中でも比較的堅調といわれている「サンライズ出雲・瀬戸」。とくに「出雲」のほうは、縁結びの出雲大社を目指す女性等に

人気で満員の日も多いと聞きます。

この「サンライズ」の車両は、平成に生まれた車両だけあって、個室を中心にしながらも2階建てにして定員を増やし、「出雲」と「瀬戸」を岡山まで

併結して走るなど、それなりに採算についても考えられていると思います。

 

このような車両を複数編成製造し、様々な路線で使える臨時列車として使用するのです。夏休み・冬休み・ゴールデンウィークや秋の紅葉時期の他、

通常期でも各地で開催されるイベント(祭りや博覧会、花火大会など)用に運行するのです。4人個室などもあってもいいかな。1人でも、2人でも、

家族でも、グループでも、楽しく移動できる空間にするのです。

これによって、運行日と採算もある程度確保しながら、子供たちに夢を与え、鉄道の旅を楽しいものにしていくのです。

 

個人的な希望ではありますが、これまでとは違った形でも、ぜひ寝台列車の再生を見てみたいものです。

 

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大瀬崎

2014-02-08 19:18:22 | 静岡

山梨側と静岡側、どちらから見える富士山が美しいか、話題になることがありますね。

先日打ち切りになってしまった某番組でも取り上げられたことがありました。

個人的には、富士山単体での雄大さなら山梨側、富士五湖周辺から眺めたものなど。他の山や海と絡めた美しさなら静岡側、三保の松原など。

と、思っています。

ここで、もう20年以上も前になりますが、中学校の社会科の先生が、「伊豆半島の大瀬崎から見た富士山が一番美しい」という言葉を思い出し、

ちょうど近くにいたため、初めて行ってみました。

 

伊豆半島の西側から、ひょこっと飛び出た形の小さな岬。着いてみると、さっそく富士山がのぞいていました。

ちなみに、ここはダイビングの人気スポットらしく、冬にもかかわらず数十人のダイバーが集結していました。(写真からははずしましたが)

 

海水の透明度が高く、「青い海」って感じです。ダイバーに人気なのもうなずけます。

 

岬の中に入ると、池がありました。ここは、すぐそばまで海岸が迫っているのに淡水という、珍しい池なんだそうです。

 

鯉がたくさん飼われており、人が近づくと寄ってきます。餌を100円で買い、さっそく投げ込むと、我先にと飛びついてきます。

 

樹齢1000年以上の御神木も存在しました。自然科学の見地からも重要な場所なのですね。

 

そしてついに、岬の反対側に出ると、富士山を望む美しい風景が! 先生の言葉は本当だったんだ、と感動!

中腹に雲がかかってしまっていますが、それはそれで絵になります。手前にある海と愛鷹山が、富士山の高さを際立てています。

 

伊豆に来て、先生の言葉を思い出して本当によかったと思いました。

では、ここから見る富士山が一番? いや、それは、地元(東京都西東京市)からいつも見える富士山が一番です(笑)。

 

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伊豆の国パノラマパーク・ロープウェイ

2014-02-02 22:16:25 | 静岡

伊豆長岡温泉の外れに、ロープウェイの通る山、葛城山があります。

ロープウェイを含めて一帯は「伊豆の国パノラマパーク」となっており、さっそく上ってみることにしました。

なお、ガイド本では、「かつらぎ山パノラマパーク」とありました。周辺の町村が合併して「伊豆の国市」となったので改称したのでしょう。

 

ここのロープウェイは、スキー場によくあるような、4人乗りゴンドラが連続するタイプです。ゆったり座って景色を楽しめます。

また、乗り場が山麓からけっこう離れているのも面白いところです。

スタートしてすぐに、交通量の多い幹線道路をクロス。その後も、畑や民家の上を堂々と通ります。

 

葛城山に差し掛かると、ロープウェイはぐんぐん上昇。眺めもさらに開けてきました。

 

中腹には、みかん畑がありました。

 

頂上が近付くと、大パノラマが広がってきます。

 

7分ほど乗って山頂駅に到着。

 

展望台からの眺めは、絶景のひとことです。富士山と駿河湾が見渡せます。駿河湾にひょこっと出ている三角形は、「淡島」です。

富士山は、中腹にちょっと雲がかかってしまっていますが。

 

山頂駅前には、富士山を眺められる足湯があります。足元から体が温まります。

 

葛城山の標高は452メートル。東京スカイツリーの天望回廊とほぼ同じ高さです。

 

山頂一帯は散歩コースになっており、コースの先には、神社やカップル向けスポット、アスレチックなどが点在。

 

再びロープウェイに乗車し下山。だんだんと低くなってしまう眺めが惜しい・・・。

 

山麓駅へ戻ってきました。大規模な土産物店とバイキングレストランもあるので、買い物と食事もここでOK。

 

と、葛城山そのものや絶景よりも、ロープウェイの話が中心となってしまいましたが、それだけ、ここのロープウェイは楽しかったということですね。

 

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