空間切り裂き魔

2016-10-17 15:39:12 | 将棋
昨日、波乱の中で行われた第29期竜王戦の第1局が終わりました。

戦型は先手の丸山九段による誘導で角換わりになり、なんと25手目に▲三浦九段vs△渡辺竜王戦でも出てきた25手目の「▲4五桂単騎跳ね」がありました!

あのソフト使用を疑われる原因にもなった「驚愕の4五桂」とか「技巧スペシャル」と言われている手ですね。

いま、この状況下で敢えてこの手を、しかもタイトル戦と言う大舞台でその上渡辺竜王相手に指せる何て、すごすぎる!と思いました。

しかしこの▲4五桂は、三浦対渡辺戦よりも先に、王座戦(羽生対木村戦)第4局で出てきていたんですね。

しかもその時に、今回渡辺竜王が指した通り「△4二角で難解な将棋」と結論付けられていたそうです。

今局は△4二角の変化後、▲3二飛車切りという恐ろしい手が出ましたが、結局その手が悪手で68手で渡辺竜王が勝ちました。

正直、もう一日目の時点で丸山九段の負けは誰の目からも明らかでした。

きっと、三浦先生に対する連盟の処分に納得いってない丸山先生の、抗議の1局だったのだと私は思います。

今期の竜王戦、私は丸山先生を応援しようと思います。

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トリック霊能力者バトルロイヤル をみた

松平健や佐藤健、夏帆が出ていました。

夏帆演じる双子の妹が、双子の姉を殺した事を告白し、自分も飛び降り自殺をした場面はトリックらしく、何の解決にもならない毒と信じられないほどの悲しさがありました。

松平健演じるインチキ霊能力者が、死んだ昔の恋人交信するために本物の霊能力者を探していたという回想や、佐藤健がその松平健を刺したシーンも上記と同様に、見ていると涙腺が緩みそうになりました。

自分の大切な人のために行動した人たちはみんな、悲しい最後を迎えました。

一体どうなったんだ。

私の敬愛する矢部謙三さんはあまり活躍しませんでした。

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私も私なりに、問題の4五桂を研究してみました。

渡辺対三浦戦みたいに上手く行けばいいのですが、あんなに後手が先手の仕掛けに引っ掛かってくれるとは思えないなぁと思いました。

私が苦手としている戦法のひとつに、先手石田流本組対策があります。

調べてみたら、この先手石田流本組に対する決定的な後手居飛車の対抗策がないそうです。

それを知って私は心底困りましたが、やはり将棋は面白いなと思いました。

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本日の名言
「丸山、三浦、深浦の質問三羽烏は絶対に許しません」by 渡辺明竜王