FAR SKY (遠い空) 世の中の本質を自分なりに・・・

遠い空には何が見えるのだろう。若者には輝く未来が。関西弁おっさんにはオネーチャンの優しい笑顔。遠いあの空はどこに行った。

戻れない道(16) はも街道

2015年06月18日 05時45分16秒 | 日記

さば(鯖)街道があるならハモ(鱧)街道もあるはずだ。車のハンドルを握りながら、ぼんやり今日のブログの落ちを考えていた。それは先週の土曜日の昼下がり。たった4人の読者のために私は、鱧に関する貴重な情報をコピペ発信した。今日も不採用のお手紙を開きながら、気持ちを入れ替えた。
さあ、出かけようか、鱧街道へ。
亜熱帯の梅雨空には銀河鉄道さえも姿を隠し、ただただ湿度の高くてやたら不純物の多そうな空気の中、私はいつもは絶対に乗らない、高速道路に車をのり出した。
しまった!三郷から乗るべきだった。流山から乗ると、日本一短い高速道路¥100と常磐高速の金がかかる。財布の中はいつもと同じ8700円。それと口座残額2,700円のカード1枚。あと、たばこ4箱。
おや、流山の百円がなくなったぞ!あれえ!首都高は700円じゃあないのか!980円だとう?あほ!
首都高、東名をわが愛車はぐんぐん速度を増し、正確に時速65キロをキープする。
半分寝ながら、半分山口百恵を聞きながら、私は車を運転した。
さずがに運転に疲れたので沼津あたりで、べた道に降りた。ずらあ~、ずらあ~、とくっちゃっる沼津の田舎者が呼吸する空気が車の中にも入ってきそうた。すこしばかりの寒気と吐き気を覚えた。
沼津か…。まだ、このあたりは関東なんだ。

太陽が西に沈み、やっと、あたりが暗くなる。前を走る車のテールランプの赤さとその形状とに、私はくるくると自分自身を見失い、鱧街道は一体どこになるのだろうか?そんなもの、私の心の中だけにしか存在はしないのだろうか?やっぱり百恵より淳子の歌を聞くべきたっだのだろうか?と真剣に自問した。関東は嫌いさ。鱧も食えない。信頼していた人にも裏切られた。
自宅を出て数時間後、「鱧街道」の入り口に到着した。



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