吉田有太郎の娘の優子は地方銀行の社員である。短大を出て入社した。毎日、窓口に座って仕事をこなしていたが、１０月１日付けで貸し付けに転勤した。やっと、ＡＴＭ業務から解放されてホットはしたが、金貸し業務はすこし緊張する。エバキュエーションと言えば聞こえはいいが、金なしチンピラ若社長が相手だ。こいつ金返せんにゃろか？事業計画もネットのコピーやんか。金を貸すなら国が一番や。国債なら貸し倒れはないし、うん . . . 本文を読む
忠彦の孫の忠介は現在、東京大学法学部の４年生。財務省に就職が内定している。彼は今贅沢な悩みを抱えている。未確認情報ではあるが、キャリアー公務員の年俸を８００万円を限度とするという構想があるというのだ。現行の棒号制度は維持するが、最高金額条項が加わる。民間に行くか。官に進むか？
じーさま。どうするべー。
しばいたろか！国家公務員にキマットル。３年後には税務署の署長だぞ。地域の銀行、税理士団体など . . . 本文を読む
借金、なんぼや。 はー、１，０００兆ほど・・・。
一番でかいのはなんや。 はー、国債でおます。９００兆ほど・・・。
そのうちでかいのは誰や。はー、銀行と生保でおます。
毛唐にはどれぐらいや。 はー、１００兆ぐらいかと。
なんや。そんだけかいな。銀行と生保は踏み倒したらええ。
１００兆ぐらい刷っとけ。それと、勲章を１００個ぐらい作っとけ。
超富裕層とやらに、１個１兆で押し付けたる。飲みに行く . . . 本文を読む
忠彦の幼年時代は貧しかった。兄弟が多く食事に事欠く日々も過ごした。
ある日、母親が夕飯の用意をした。兄弟そろって食卓に着いたが自分の分がない。
母親の目を見ると、「あ、忘れてた。」と軽く言われた。
「増税の先送りの信任を求める」と解散した。集団的自衛権など国の行方を左右する大問題で国民の信を問わないシンゾーが、どうして？との思いをぬぐえないでいる。信を問うといって消費税を唯一の争点にしようとし . . . 本文を読む
自民圧勝。
奥谷忠彦は静かに目を閉じた。
こんな世の中になったのは、俺のせいなのか？いや、俺一人のせいではあるまいが、責任を負わねばならぬ一人であることは間違いはない。
維新、次世代などの改憲勢力が加われば国民投票が待っている。
忠彦は昭和16年12月8日に生まれた。
国家財政の改善と称し増税増税を繰り返す。一方では「美しき、そして素晴らしき日本が輝き出す。」とマスコミは喧伝する。
財政赤字は . . . 本文を読む