FAR SKY (遠い空) 世の中の本質を自分なりに・・・

遠い空には何が見えるのだろう。若者には輝く未来が。関西弁おっさんにはオネーチャンの優しい笑顔。遠いあの空はどこに行った。

戻れない道(50) 普通の日本人

2015年07月29日 20時32分47秒 | 日記

片山とらのすけが国会で「従来の自民党政府の見解は、日本は集団的自衛権を所持をしている。しかし使用しない。いや、できない。それは憲法9条があったからだ。」と言っていた。
実は私は彼がまだ議員バッチを点けていることを知らなかった。姫の虎退治で隠居したと思っていたが、トラはまだ生きていたようだ。しかし少々ぼけてしまったようだが。
本来、独立国家は個別的自衛権を有している。いわゆる連合軍を組織する連合国が世界政治をリードする時代。つまり戦勝国が世界を支配する時代に集団的自衛権の概念が確立し、これも国家の生来的権利として考えられるようになった。しかし戦争放棄の日本国憲法を有する日本は憲法発布時から、個別自衛権を含むすべての自衛権つまり軍事力を放棄し国の交戦権を放棄した。戦争放棄である。昭和初期に強力な軍事力を発揮した日本を普通の国にするのは良いが、なまじ軍事力を認めるとまたたく間に強力な軍事国家に復活することは誰の目にも明らかである。連合国は日本に戦争放棄を強制し、一方、戦争に甚大な犠牲を強いられた日本国民はその戦争放棄を積極的に受け入れ、それを堅守するのが常識との判断をした。
大多数の日本国民は戦争放棄を規定する日本国憲法を積極的に遵守し、集団的自衛権はおろか個別的自衛権も行使することなく70年間を平和裡に暮らして生きた。
なぜ2つの自衛権を行使せずにすんだのか?当たり前である。憲法に戦争放棄と書いてあるからである。戦争ができないのであれば、他国と戦争以外にどのような平和への道があるのだろうか?心血を注いで考え努力し実践するのが日本人の選んだ道である。それが戦争で犠牲になった人々への恩返しでもある。と普通の日本人は思っている。
アメリカのポチになって、わざわざ地球の裏側まで人を殺しに行く必要はない。




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