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遥かなる釣りへの想い - 33 1984年

2012-07-15 07:01:28 | 釣り
こんな本が出て来ました。

「図解早わかり・フライ・フィシング」― 高田弘之著

1984年の発行で発行元は釣りでお馴染みの西東社です。
イラストばかりで写真が一枚もない、いかにも当時の感覚
の手引書って感じです。

28年前の本です。これより以前の1974年に鈴木魚心
さんの「フライ・フィッシング全科」という本も買った覚えが
ありますが多分押入れの奥深くで眠っているかも知れません。
まだフライが本格的ブームになる前に書かれた本でした。

魚心さんは渓流や鮎釣り、さらにはヘラブナ釣りに造詣が
深く、フライでも日本では米地南嶺さんと並んで先駆者に
なる方ですが、後年は精進湖にお住まいでした。日本ヘラ研
の集まりか何かでお会いしたような気もあるのですが・・・
銀座へら研や浅草へら研が華やかなりし頃ですからもう記憶も
遠いです。

84年当時ですと、もう僕はバス釣りで河口湖に通って10年
近く経っている頃でフライはもう全くやっていませんでしたから
どうしてこの本を買ったのか全く記憶にありません。

70年代の後半は洋書屋さんで「スポーツ・イラストレイテッド」
とか「フィールド&ストリーム」など釣りに関するアメリカの
輸入雑誌を読むことのほうが多かった気がします。

75、6年頃にいとこに頼んで、ロンドンで買って来て貰ったハー
ディの竿とフライリールのセットが2つあったのでまたいつか
フライも復活するつもりで高田さんの本を買ったのかも知れま
せんねえ。

70年代の後半には文京区の高田さんを訪ねてバスやブラウン
の剥製を何件か依頼したことがありました。釣りのクラブのパーティ
などでも何度かお会いしてはいましたが、いずれも70年代でこの
「図解早わかり・フライ・フィッシング」の発刊以前のことです。

息災なんでしょうか。

そういえば「フライ・フィシング教書」なんていう訳本もありました。
75,6年はフライフィッシングに関する情報がまだ今ほど濃密では
なかった時代で、これから一気にフライの人口が増えて行こうとする
黎明期だったのかも知れません。

高田さんの「フライ・フィシイング」の本が出た1984年の3月前後
の僕の釣りのログブックを見てみると、

3月 3日(土)  相模湖 バス 3本
3月17日(土)  相模湖 バス 1本
4月14日(土)  河口湖 バス 13本
4月21日(土)  河口湖 バス 22本


と記されていてもっぱらルアーでバス釣りにせっせと通っていたようです。

高田さんの本には



近年流行りのスペイキャストもすでに図解で紹介されています。

かつて英国のハーディ社からの派遣で来日していたジョニー・ローガン
もダブルハンドでのスペイを紹介はしていましたが当時はまだまだシン
グル・ハンドの英国式がもてはやされていた時期でした。

立ち振る舞いと所作に決まりごとの多い英国貴族はフライフィシング
にもその品格を求め、それはキャスティングのあり方や身なりにまで及
び今でもその影響は日本のフライの世界に色濃く残っています。

僕がフライを始めた頃、友人のひとりに、ツイードのホームスパン
ジャッケットにネクタイ、ニーブーツにバッグの斜めかけ、これまた
シャーロックホームズが被るような帽子にバンブーロッド。なんて
いでたちの御仁もいましたねえ。曰く、これが英国のフライだと。

どう楽しもうと人様の趣味ですから、まあお好きなように、です。

いろいろ良く解らない時代でした。船頭多くしてナンとやら、です。

その頃から比べると今は大きな管理釣り場も増えてとても気楽にフライ
フィッシングが楽しめる時代になりました。初めてやっても一日もあれ
ば充分釣りになります。もちろんどんなことでも練習は必要ですが。
気軽に始められるようになったことだけは確かですが、まだまだ敷居が
高い感じがないでもありません。

でも昔と比べると隔世の感がありますね。釣りなんて気軽に始めないと
ね、遊びですから。

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