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ラテントピック一語一絵 その32

2022-11-02 07:02:10 | ラテントピック・一語一絵
Dick Farney

ディック・ファルネイ

"Sinatra Brasileiro"

Farnésio Dutra e Silva

1921-1987

リオ・デ・ジャネイロ生まれ。
ブラジル人ピアニスト。作曲家。

ブラジル人で有名なジャズプレーヤーと言えば
まずこの人だろう。
アメリカでも知名度は高かった。

3才からバイオリンを始め幼少時から父親に
クラシックピアノ、母親からは歌を教わった。
音楽一家だった。

子供の頃から音楽のセンスが抜群て、アメリカ
の俳優で歌手のDick Powellの真似をするのが
好きだったと言う。

16才でリオ・デ・ジャネイロのラジオ局で歌を
披露して早くからその才能を示している。
また兄がドラマーを務めた"Os Swing Maniacos"
を立ち上げ早くからジャズを得意としたステージに
立った。

1946年にはアメリカでも演奏、全国放送のNBCの
ラジオショーにも出演、ハリウッドのウォークオブ
フェームにもその名を刻むテレビ界のスーパースター、
ミルトン・バールの番組にもレギュラー出演した。
シナトラやウォルト・ディズニーとも仕事をしアメリカ
での絶頂期でもあった。

ブラジルでもDick Farnel Showを持ち活動も
盛んになり、また立ち上がったばかりのTV グロボ
でもレギュラー番組を持つほどの人気者だった。

ブラジルのジャズシーンにはこの人の名前が上がら
ない日は無いほどの有名人であった。トッププレーヤー
だった。

日本と同じように、戦後のブラジルもジャズは人気で
多くのミュージシャンがジャズを演奏した。
無論サンバやボサノバも演奏したがアメリカのジャズ
に憧れてジャズバンドを作るのは、日本の戦後の
ミュージックシーンにも見られる。日本では最近
ビッグバンドが見られなくなったのは少し寂しい。

話しはズレるが、小野満とスイングビーバーズとか
バンマスのいるビッグバンドが妙に懐かしい。
昔から大きなキャバレーやナイトクラブには必ず
ビッグバンドが入っていたものだ。岡本章生と
ゲイスターズとかねえ。あるいはハワイアンバンド
とかね。タンゴのバンドもあった。記憶が遠くなるよ。

ボーカル、ナンシー梅木!なんて言っても今じゃ
誰も知らないし。「♪サヨナラ〜ジャパニーズ
グッパイ」、懐かしいな!

第二次世界大戦後のアメリカからの新しいジャズメン
達によるジャズは新鮮だった。
ジョニー・アルフもジャズ好きだがあの時代の
ブラジルミュージシャンは皆んなアメリカの
ジャズの洗礼を受けて新しいジャンルや演奏スタイルを
確立している。またアメリカに行って成功したブラジル人
ミュージシャンも少なくない。
 
1987年に肺水腫で死亡。

ついでながら、ブラジルでは彼の姪による400ページを
超える彼のバイオグラフィーが出版されている。また
エミリオ・サンチアゴがディック・ファルネイのオマージュ
を歌っている。彼も66才の若さで亡くなった。

今回の絵はスンナリと描くことが出来た。一度も描き直し
がなくてビックリするくらい。2,3分程度だ。
いつもこうだと良いのだけど。

何か書き忘れた気がするけどもういいや。疲れた。
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