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ラテントピック一語一絵 その33

2022-12-01 08:50:13 | ラテントピック・一語一絵
Agustín Lara

アグスティン・ララ

1897-1970

メキシコ人。作曲家。ピアニスト。

メキシコでは知らない人はいないくらい有名な作曲家で
生涯に書いた曲は600とも700ともあるいはそれ以上とも
言われているが正しい数字は分からないほどだ。

まともな音楽教育は受けていないが、まだ若い30代の頃に
書いた曲の「グラナダ」が世界的なヒットになり中南米や
スペインでも名を知られ、後にスペインのフランコ総統から
グラナダに屋敷を貰っている。とされているが僕がグラナダに
滞在していた頃にはついぞ聞いたことがなかった。何処にある、
或いはあったのかも知れないし人手に渡ってしまったのかも
知れない。灯台下暗し、で僕が知らなかっただけかもね。

それにしても、行ったこともない「グラナダ」は、憧れと情熱
だけで書き上げた壮大なスケール感のある曲で、プラシド・ドミンゴ
などクラシック系の歌手や「ローハイド」の主題歌を歌った
フランキー・レーンなど歌い上げを得意とした歌手も歌って
いる。アグスティン・ララはたくましい想像力に満ちていたと
言わざるを得ない。情熱家だったのだろうね。


ララが若い頃に住んでいた地域には娼婦まがいの連中が
多く、そのせいか女性遍歴がすごく7回とか8回以上とか
或いは10回とか結婚離婚を繰り返している。ブエノス・アイレス
で作曲したと言われる「ソラメンテ・ウナ・ベス」は世界的
な大ヒット曲だが、結婚する度にこのフレーズを繰り返していた
のかと思うと笑ってしまう。どんな顔してプロポーズしたのだろう、
いや彼のことだから向こうから女が来るように仕向けたか? 
これだけ多く結婚を繰り返すと「ソラメンテ・ウナ・ベス」と言う
訳にも行かないし実際はどうだったのだろうか。

メキシコの映画黄金時代と言われる時期の美人女優マリア・
フェリックスとも結婚している。離婚するが、後年彼女が再婚
した相手と前夫との間に出来た息子とのことでトラブルになり
その際アグティン・ララが助けに入っている。


女性をテーマにした曲が多い。ロマンチックな曲調が良いね。

やはり若い頃だか、女との口論から割れた瓶で顔を殴られ大きな
傷が残る。いわゆるスカーフェースになっている。

中南米諸国にアメリカでも公演をしているし、またトリオ・ロス・
パンチョスもアグスティン・ララを取り上げたLPを出している。

ベラクルスに近い彼の故郷トラコタルパンにララ博物館があり
またスペインのマドリッドには彼の胸像がある。

心臓系の疾患で倒れ死去。73才だった。

年老いてからの顔は皺が多く苦渋に満ちているように見える。
眉間の縦皺は見る目にきつい。El flaco と 呼ばれていたから
元々痩せぎすだったのだろう。顔を描くのに苦労する。
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