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信玄袋

2012-01-10 18:39:07 | その他
鹿皮の袋です。

着物で出歩くとなると小物入れがあったほうが便利です。
眼鏡や財布に小銭入れに携帯電話などひとつにまとめて
持てれば楽チンかつ安心です。

そこで男の着物の場合はよく袋物をぶら下げることが
多いのですが、何でもかんでも入れられるので合切袋とか
あるいは合財袋とか、信玄袋なんて呼ぶ人もおりますが
要するに手提げ袋を使用します。綿で作られた袋とか鹿
皮で作られた印傳とか合皮とか、平底があるとか種類は
様々でそれこそピンからキリまであります。欲しいなァと
思うのは安くても4,5万円くらいします。

袋物は厚い綿で出来たものが手軽で良いのですが、着物が
絹の場合に綿モノとかウール物と抱き合わせるのはちょっと
軽い抵抗感があり、鹿皮で出来た袋のほうを選んでます。
そんなに気にしないでも良いのかもしれませんが。

夏で浴衣なら何でも良いんですけどね。この辺がちょっと
こだわるところでもありますが、逆にまた楽しみになるところ
なのです。和服の場合、言い出したらいろいろ決まりごと
みたいのが出てきますからこだわっていたらちょいと大変。

袋の上の口のあたり、紐が通る白い管をコキといいますが
昔はこれを象牙で作ったものがありました。いまじゃ象牙だの
鼈甲だのってのはたしかワシントン条約で取引禁止でご禁制です。

今でも入手は可能ですけどそこまでこだわると大散財です。
象牙で銀釘に象嵌と徹底的にやらないと気が済まないタチです
からねえ。とんでもない値段になっちゃう。

昔のひとは根付けでも何でも高価な品質なもので作らせて
いましたね。今思うと大したものです。小さな細工に螺鈿で
気の遠くなるような時間をかけて、骨董品や美術品になるような
小物を身に纏っていたんですから。見えないところに金を
かけるってのは粋っていえば粋ですけどね。

深川の八幡様の仲見世に象牙屋さんがあったけど今はどうした
かな、反対側に揚げ饅頭屋があった。昔のことだけど学校の
帰りに良く覗いたものです。木場がまたあった頃で、同級生に
木材屋の倅が結構いたものです。話が逸れますが、同じ同級生
に洲崎の遊郭の倅もいましてね。どこか色っぽかったです。
ああいう場所だからどうしても早熟になっちゃうんでしょう。
学生服より着物のほうが似合いそうでした。



柄はトンボ、前へ前へと飛ぶことから縁起を担いで勝虫なんて
呼ばれて和モノの柄にはよく使われるポピュラーな柄です。
神輿を担ぐひとには特にこのトンボ柄が良く好まれています。
その他にも柄や色はいろいろありますから好みの世界です。


一応これも鹿皮ですがこうして見ると紐の先に黒っぽい石があって
も良いかねえ。今流行りのパワーストーンで虎目石みたいなのも
良いかも。緒締めもあっても良いね。何かのついでに作って見るか。
浅草橋あたりで捜してみよ。

そうだよ、懐中時計どうすっか! いまさら買うわけに行かんし。




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