趣味のお部屋@nissy

インフレ紙幣や貨幣コレクションのページとしてリニューアルしました。過去の九州国道の旅編も完結し、毎日更新は終了です。

政府紙幣50銭券(富士桜50銭)

2021-03-31 00:01:00 | 古銭
昭和13年(1938年)発行の政府紙幣50銭券です。
戦略物資の銀を温存するため、50銭銀貨に変わって発行されました。

発行年の記年号「昭和十三年」とともに、「紀元二千五百九十八年」と皇紀による年号が併記されていました。
表面には、富士山と山桜が描かれており、通称富士桜50銭と呼ばれています。

小額紙幣整理法により、昭和23年(1948年)で廃止となりました。







不換券い号拾円券(2次10円)

2021-03-30 00:11:00 | 古銭
昭和18年(1943年)発行の不換券い号拾円券です。
金本位制が昭和17年(1942年)に正式に廃止され、不換紙幣として発行されました。

丙号券と比較すると、題号が「日本銀行券」へ変更されています。
記番号が黒色で印刷されているものが2次10円、昭和19年(1944年)に記番号の色が赤色に変更され、通し番号が省略されたものが3次10円になります。

丙号券からろ号券までの10円券は、全て和気清麻呂が描かれており、通称では1次~4次と呼ばれています。
新円切替のため昭和21年(1946年)に廃止となりました。


新円切替の際、丙号券~ろ号券に証紙を貼付し、臨時に新券の代わりとした「証紙貼付券」が発行されました。






兌換券丙拾円券(1次10円)

2021-03-29 00:06:00 | 古銭
昭和5年(1930年)発行の兌換券丙拾円券です。

関東大震災で兌換券の整理が必要となり、昭和2年(1927年)に兌換銀行券整理法が制定され、従来の兌換券を失効させて、丁五円券・丙拾円券・乙百円券が新たに発行されました。

丙号券からろ号券までの10円券は、全て和気清麻呂が描かれており、通称では1次~4次と呼ばれています。

新円切替のため昭和21年(1946年)に廃止となりました。新円切替の際、丙号券~ろ号券に証紙を貼付し、臨時に新券の代わりとした「証紙貼付券」が発行されました。







大正政府紙幣 50銭 20銭 10銭

2021-03-28 00:36:00 | 古銭
大正6年(1917年)に発行開始された大正政府小額紙幣の50銭、20銭、10銭です。

大正時代までは、50銭、20銭、10銭は銀貨で発行されていましたが、第一次世界大戦の影響で銀価格が急騰し、銀貨の額面を超える価格になったため、補助通貨の不足を補う為に小額紙幣が発行されました。
なお、小額紙幣整理法により、昭和23年(1948年)に廃止となりました。





兌換銀行券1円(武内1円)

2021-03-27 00:06:00 | 古銭
武内宿禰の一円券です。記号が漢数字のものと算用数字のものがあります。
漢数字のものは改造兌換銀行券で、明治22年(1889年)に大黒一円に変わり発行されたものです。番号は1~150号です。
その後、記号が算用数字の大正兌換銀行券が大正5年(1916年)より発行されました。番号は151~446号までとなっていますが、446号のものは未確認です。







旧兌換銀行券1円(大黒1円)

2021-03-26 00:00:00 | 古銭
明治18年(1885年)発行の大黒1円券です。こちらは現行紙幣としては最も古いものになります。
大黒天の紙幣にはその他5円券と10円券、100円券がありますが、こちらは昭和14年(1939年)に廃止になっています。
なお、大黒の紙幣は紙幣の強度を高めるためにコンニャクが混ぜられ、虫やネズミの食害が多かったことから、発行期間は約4年と短くなっています。







在日米軍票B号券 10銭、50銭

2021-03-24 00:02:00 | 古銭
在日米軍のB型軍票(B号券)はGHQの布告により発行され、日本占領と共に国内へ持ち込まれました。
B号券は1945年9月の大蔵省令により、日本銀行券と同様に流通しました。
米軍占領下の沖縄県では、1945年から1958年9月まで、唯一の法定通貨でした。(鹿児島県奄美群島は1953年まで)
日本国内で法定通貨とされた唯一の外国軍票です。
なお、本土では、1948年7月15日をもって、B円は廃止されました。