昭和18年(1943年)発行の不換券い号拾円券です。
金本位制が昭和17年(1942年)に正式に廃止され、不換紙幣として発行されました。
丙号券と比較すると、題号が「日本銀行券」へ変更されています。
記番号が黒色で印刷されているものが2次10円、昭和19年(1944年)に記番号の色が赤色に変更され、通し番号が省略されたものが3次10円になります。
丙号券からろ号券までの10円券は、全て和気清麻呂が描かれており、通称では1次~4次と呼ばれています。
新円切替のため昭和21年(1946年)に廃止となりました。
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新円切替の際、丙号券~ろ号券に証紙を貼付し、臨時に新券の代わりとした「証紙貼付券」が発行されました。
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