西美濃わが街

岐阜県の揖斐川より西の「西美濃」地方に伝わる歴史と文化を紹介していきます。タウン情報・企業情報もあります。

読者の需要はどこにある?

2006-06-24 10:45:40 | その他
久しぶりに検索ワードを調べてみました。
3月から6月20日までの約4か月分です。
検索ワード1位は誌名、まあこれは順当でしょう。というかこれが一番じゃないとがっかりします。
2位は西美濃という地域名。
3位4位は人名。大橋翠石は根強い人気がある画家です。虎の翠石という異名があります。
増山たづ子さんは先般なくなられた特山村のカメラマンです。西美濃わが街もずいぶんお世話になりました。
5位の紙衾は松尾芭蕉大垣滞在のエピソード。
6位みやけ、7位美の花、9位麦とろ、10位みやこ屋は食べ物やさん。
8位の萩野さんは書家です。2005年の一年間、表紙を飾ってくれました。
この検索ワードを大きな分類でくくってみると。人名が29.48%。お店や企業の名前が22.53%。この2つで半分を占めています。
身近な人の話題を探している人、歴史上の人物を調べている人、美味しいお店を探している人が多いです。
残りの50%が何かというと、非常に細かい地域のネタが散らばっています。
凄くマニアックな言葉が検索されてます。
例えば美濃後藤氏、盛枡騒動、山家藩谷家の歴史、ウォシントンポンプなど。ウォシントンポンプ以外はググッても出てきませんでした。
そんな細かい地域ネタを探して、いろんな人がこのブログを見てくれてます。
読者の期待に添える雑誌でありたい。
これからも宜しくお願いします。

巨泉と大垣

2006-06-15 20:44:45 | その他
6月号のフォーカスから小ネタを一つ。
大橋巨泉がプライベートで大垣にきました。
先祖が大垣出身で、今回そのお墓まいりにやってきたそうです。
ところでこの大橋という名前、和泉流狂言の元弥ママは大橋家の出身です。
大垣には大橋家は何軒かありますが、ひょっとしたら大橋巨泉と元弥ママは遠い親戚なのかも・・・。

忘れられていた書家 杉山三郊

2006-06-14 21:00:12 | 新刊案内
今月号は杉山三郊の特集です。
郷土にこんな人物がいたことを今まで知りませんでした。
明治・大正・昭和の3代に渡り官界・学会で活躍した三郊は書家として知られています。
作家森鴎外、吉川弘文館創業者吉川半七、実業家原三渓などと交流を持ち、陸奥宗光のもと外務大臣秘書官を務めました。
海軍省に勤めていたときの逸話に、日露戦争で旗艦三笠に掲げられたZ旗の「皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」の言葉は、三郊の発案であったのを小笠原長生が自分の発案だと東郷司令長官に上申したとの話が残っています。
彼は、明治9年9月1日から昭和19年11月3日まで69年にわたって日記を書き記しています。
この日記は故若園龍雄氏が一部を広報「ごうど」に紹介していますが、その全て公開されたら、明治から昭和にかけての政界・学会の秘話があらわれてくるでしょう。
三郊杉山令、行草書七律

【特集】 忘れられていた書家 杉山 三郊
 杉山三郊の生涯
 杉山三郊をめぐる人びと 水沼 二郎
 誌上ギャラリー
 杉山三郊先生の思い出 丸山 鑾渓
 郷土の偉人・杉山三郊 石原 久夫
【行きつけ】 手打ちうどん 一力
【わが街フォーカス】
 大橋巨泉、先祖の墓参のため来垣
 羽島周辺で盛行した七墓念仏
 白を楽しむ 影を遊ぶ
 徳山の門入は水銀産地か?
【特別企画】
『俳諧名所小鏡』に見る西美濃の名所発句
【連載】
 わが街インタビュー(180) 赤穂事件を語る 臼井 千吉さん
 大垣の歴史質問箱 20
 私のシベリア抑留記 10
 わが街スポット
  三人の森部城主を検証する
  伊兵衛織創作展開かれる
  その後の山田去暦とおあん
情報  その他  読者プレゼント
東海の自然 御望山

創刊29年目

2006-06-01 21:32:07 | その他
ついに創刊以来29年目に入りました。
昭和52年の6月1日に創刊号がでてから何とかここまでやってきました。
ひとえに応援してくれている皆さんのおかげです。
改めて御礼申し上げます。
創刊号をながめていたら、巻末に西美濃の目指すところがのっていたのでちょっと長いけど転載します。

個性豊かなふる里の文化を育てよう
明治以来百有余年、それは、日本のあらゆる面における中央集権の時代でした。文化の面においても、例外ではありません。江戸時代の幕藩体制のもとで、個性をもって咲き誇った地方文化は、中央へ、都会への流れの中で、その勢を失っていきました。
この歴史の流れを、大きく加速したのは、戦後三十年間の経済第一主義でした。私たちが、あまりにも経済的な発展に目を奪われているうちに、豊かな地方の文化はすたれ、祭りはさびれていきました。
私たちは、いま知りました。永い歴史に育まれた文化が、豊かな自然が、そして人の心と心の触れあいがもたらす安らぎやぬくもりが、私たちが生きていくために、いかに大切かを。
いま全国的に「ふる里を見直そう」という運動が起っています。いつの間にか、私たちの心に根づいてしまった「良いものは都会に、文化の中心は東京」といった考え方に飽きたらず、身近な生活圏である「まち」の文化を育て、物質的にも精神的にも豊かな生活を実現しようという考え方が、芽生えつつあるのです。
この時にあたって、ふる里西美濃の町や村に、個性豊かな地方文化の再興を願って、月刊「西美濃わが街」を発刊いたしました。この雑誌の発行を通して、日頃意外に見落としているふる里の自然を、文化を、たんねんに掘起すとともに、あらゆる西美濃地方文化の創造に寄与したいと考えます。私たちの幸せのために、そして次の世代に素晴らしいふる里西美濃を残すために、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
槌谷祐樹

29年前と比べて状況はどうかわったでしょう?
郊外のショッピングセンターに人が集まり、駅前商店街はシャッターをおろしている。
どこに行っても町が同じ表情で特徴がない。
こんな光景に心を痛めてる人は多いと思います。
けれど一方では、スローライフといい、地域に根ざし、地域のかかわりの中で生活を送ろうという運動もさかんになってきています。
そういった動きは地域の文化や伝承を、もう一度血の通ったものにしてくれるでしょう。
西美濃わが街はこれからも地域文化に貢献することを目指して活動していきますので皆さんよろしくお願いします。

「谷根千」の冒険

筑摩書房

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