1971(昭和46)年6月下旬のことだった。稼働から半年たったオンライン・システムに機能追加の更新を行ったら、複雑骨折のようなシステムダウンを招いてしまった。
早速、クイック・リカバリープログラムを起動して復旧を図る。今までも何度もダウンするが10分ほどでシステムは復旧できていた。それが今回は、ダウンを繰り返す。おかしいなぁ。昨夜のテストは正常っだったのになんでや。7月から始める改造システムの先行移行なのに。
半年前だとシステムが稼働したばかりなので、UNIVACのシステムエンジニアも原因究明に参加してもらえた。でも今回は違う。ユーザーが組んだプログラムなので協力いただけなかった。
クイック・リカバリープログラムを組んだのはわたし一人。だからひとりでリカバリー不能原因を追及するしかない。プログラムリストを何度も何度も読み返し、キーボードから稼働プログラムのメモリ状態を調べたり、内容を入れ替えたりして再起動をトライした。
3回も4回も修正・再起動するも正常に復旧しない。業を煮やした上司が、コンピュータ・ルームに飛び込んできた。

↑「何しとるんや、今は、本番処理中だぞ!こんな時間にデバッグするな!!」と大声で怒鳴られた。
わたしも、思い切って言い返した。「もう一度、チャンスをくれ!それでも駄目だったら、今月の給料は返す!」と。
とはいえ、腹が空いたので「昼飯を食べてくる」とコンピュータビルを飛び出した。飯がテーブルに届くまで頭を冷やして考えていた。
食事のあと気まずい気持ちを抱きながらも部屋に戻る。今度こそはと5回目を修正、そして再起動でオンラインシステムは立ち上がり、復旧できた。一生涯で一回の苦い思い出になった。
早速、クイック・リカバリープログラムを起動して復旧を図る。今までも何度もダウンするが10分ほどでシステムは復旧できていた。それが今回は、ダウンを繰り返す。おかしいなぁ。昨夜のテストは正常っだったのになんでや。7月から始める改造システムの先行移行なのに。
半年前だとシステムが稼働したばかりなので、UNIVACのシステムエンジニアも原因究明に参加してもらえた。でも今回は違う。ユーザーが組んだプログラムなので協力いただけなかった。
クイック・リカバリープログラムを組んだのはわたし一人。だからひとりでリカバリー不能原因を追及するしかない。プログラムリストを何度も何度も読み返し、キーボードから稼働プログラムのメモリ状態を調べたり、内容を入れ替えたりして再起動をトライした。
3回も4回も修正・再起動するも正常に復旧しない。業を煮やした上司が、コンピュータ・ルームに飛び込んできた。

↑「何しとるんや、今は、本番処理中だぞ!こんな時間にデバッグするな!!」と大声で怒鳴られた。
わたしも、思い切って言い返した。「もう一度、チャンスをくれ!それでも駄目だったら、今月の給料は返す!」と。
とはいえ、腹が空いたので「昼飯を食べてくる」とコンピュータビルを飛び出した。飯がテーブルに届くまで頭を冷やして考えていた。
食事のあと気まずい気持ちを抱きながらも部屋に戻る。今度こそはと5回目を修正、そして再起動でオンラインシステムは立ち上がり、復旧できた。一生涯で一回の苦い思い出になった。