コール

どこかへ　行くにも　長すぎる　１０連休
ゴールデン・ウィークは　旅館で　ひとり　温泉に　浸かって

知らない町を　旅したいと　思っていたころ
通りすがりの　風が　やたら　冷たくて

彼氏と　離れて　ひとりで　いるのも　いいカンジ
自由に　別れて　ひとりで　いるのも　このカンジ

感じるままに　旅先から　飛び立ってしまいたい
優雅さなんて　必要ないから
一人暮らしの　部屋へ　帰って
彼氏からの　コールを　待っている

こっちからは　コールしない　
駆け引きベタな　あなたの　イニシアチブ

愛してるなんて　言わないでね
さらりと　受け流して　歩いていく
愛してるなんて　言わないでね
さらりと　受け流すわ　水臭い関係に　さよなら

マテリアル・ライフ

マイホームが　夢だっていう人も　いるかもね
僕は　記憶もないころに　父親を　亡くして

母親を　背負って　働いて　
家を　買うことを　親に　期待されて
義務教育から　勤労の義務に　切り替わり

現実の中を　生きることは　簡単さ
夢を　見るより　夢を　壊して
愛が　縛りつけて　僕を　離さない
だから　僕は　家を　出た

任された　仕事を　簡単に　簡単に
風邪を　ひいたら　１か月も　治らないまま
痩せた　身体を　引きずって　働き続ける
こんなつもりじゃ　なかった　人生
お金を使うヒマもないまま　貯まった貯金

いつの時代も　その時代の常識の
なりゆきだからって　
僕は　おかしいことからは　泣いて逃げる
貯まった貯金で　ご褒美を　買う
目に見える物を　買うだけの　マテリアル・ライフ

恋愛なんて　ほど遠い
反抗なんかじゃ　すまないさ
目に見えないものは　金じゃ　買えない
目に見える　ご褒美じゃ　満たされない　マテリアル・ライフ

なにもかもキミだけが知っていた

突然の　電話　深夜２７時　答えが　なくても
逢いに行く

偶然の　出会い　あれから　季節が　過ぎて
別れに　行く

もしも　僕に　何の問題も　なかったら
もしも　僕に　何の夢も　なかったなら
熱中することから　覚めてく

夢を　追う　僕のすべてに　あきれてたこと
うすうすは　わかっていた　それでもまだ　夢は　冷めずに
夢を　追う　僕のすべてに　諦めていたこと
キミだけは　わかっていた　何もかもが　叶わないまま　
終わること

最後まで　キミが　見つめててくれた　僕の　行く末
夢は　叶うと　信じてた
最後まで　キミが　信じられずにいた　僕の人生の　結末は
キミとの　幸せな暮らしな　はずだったのに
夢に　賭けた　僕の　愚かさを　キミは　知っていた

散々だった　キミと　知り合うまでのこと
それだけが　クリアになって
粉々に　砕け散った　夢の欠片たちが　物語る
なにもかも　キミだけが　知っていた