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カトログ式 <カトレヤの植替え(バーク編)>

2009年03月01日 18時00分00秒 | ■カトレヤの育て方
 我が家の開花サイズの株の栽培環境はベランダに設置した自作の栽培ケースで最低気温12度(潅水後1週間は15度に上げます。)くらいでの低温越冬のため、4号鉢を超えるサイズの株はなるべく「バーク+プラ鉢植え」にしています。「乾きが早い方が良ければ、素焼き鉢の方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、素焼き鉢の場合、バークはミズゴケのように毛細管現象で満遍なく乾いてくれませんので、周囲だけが早く乾いて中心部は水浸しで根腐れを起こすというパターンで過去に失敗を重ねてきました。プラ鉢の場合は上下から乾き、水遣りの際には中心部の古い水分も押し出されて鉢底から排出されるため、根腐れを起こしにくいようです。
 ちなみに、バークが生理的に合わない品種(個体)もありますので要注意です。
 なお、私の経験上、どちらかというと「バルブの細い品種(個体)」の方がバークに合う傾向が強いように感じています。“バルブが細い”ということは元々、“バルブに水分を蓄える必要が無い空中湿度の高い環境に適応している”ということではないかと思いますので、ミズゴケで根を水浸しにする危険性のある栽培法は不向きなのではないかと理解しています。




①鉢底の穴からビニタイを画像の様に通します。
※バーク植えの場合、株がぐらついていると、いつまでも根がコンポストや鉢に活着出来ず、結果、生育不良になりますので、それを防止するためにビニタイで固定します。もちろん、バークをしっかりと固めに詰めれば済む問題ですが、ビニタイで固定した方がより確実ですし、鉢を移動する際にも安心です。


②鉢底に発泡スチロールを入れます。
※株の形状や根の量などによって、発泡スチロールの量や入れ方を加減します。


③鉢底に入れた発泡スチロールの上に株を置き、固定します。
※ほとんどの根は鉢のフチに当たってから下に伸びて行きますから、新芽が出る手前には画像のように発泡スチロールを置いておく方が新根を水のやりすぎなどに起因する根腐れなどで傷めなくてよいと思います。
 また、ここでの最大のポイントは株の位置です。深植えになったり、逆に浅植えになったりしないように慎重に調節してください。


④ビニタイを匍匐系のところでしっかりと固定されるように結びます。
※潜芽を傷めないように要注意です。根にかかっている白い粉は「ハイフレッシュ」です。


⑤バークを入れていきます。
※鉢内に水が溜まりそうな変な隙間が出来ないように洋食ナイフなどでバークを突いて入れ込みます。愛用しているバークは「ネオソフロンL粒」です。


⑥バークを敷き詰めます。
※表面の凹凸がなるべく無くなる様、均一に敷き詰めます。


⑦敷き詰めたバークの表面を押さえて固めます。ラベルを挿し、支柱を立てます。
※なるべく、各バルブの潜芽がバークに埋もれないようにバークの量を加減します。潜芽が埋もれると傷んで発芽しなくなる可能性が高くなります。


⑧植替え完了!
※植替え後、2週間くらいは葉水のみで水遣りはしません。



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