日本いきいき倶楽部

地球環境問題から地域創生、少子高齢化など様々な社会問題について、日本いきいき倶楽部で提言いたします。

「日本いきいき倶楽部」(134)

2017年11月03日 11時14分36秒 | 日本の未来
「日本いきいき倶楽部」(134)「いきいきと AI 時代」3
「いきいき」から見た「ベーシックインカム」3

ベーシックインカムは、まだ、創生期にあるそうです。
フィンランドで、世界で初めての社会実験が始まったとの情報を得て、NHKからも経済部の方が実際に見たいと行かれていました。
フィンランドでは、失業者2000人を対象にして実施されているとのことです。
番組では、マリ・サーレンバーさん親子のご家庭にスポットを当てておられました。
サーレンバーさんは、国から8 万円の失業手当を受けておられたのですが、働きに出ますと当然のこととして、失業手当が減額されますので、なかなか不安定な仕事に出る勇気が湧かなかったそうです。
この度の実証実験の対象者となることで、月々7万円の「ベーシックインカム」を受け取ることが出来、その上に働いて得られたお金は全額上積みされることが出来るようになったそうです。
二つの職場を掛け持ちして、14万円が上積み出来、総額22万円となって、生活が安定したと喜んでおられました。
NHKの担当者は、「始めは、労働意欲が失われるのではないか・・・」と、心配しながらフィンランドに行かれたそうです。
しかし、サーレンバーさんにお会いして、その懸念が吹き飛んだそうです。
そこで、「ベーシックインカム」賛成派になられてしまいました。
さて、この方が働きに出られた職場のことですが、スーパーと、印刷所だそうです。
この事例の中に、大きな落とし穴があると思うのです。
サーレンバーさんが勤めに出られた先がスーパーであり、印刷所です。
これは、この方の時代の心配ではありませんが、「ベーシックインカム」が社会に公認されてしまいますと「ずっと先に訪れる『もっと進化したAI時代』には、この二つの職場は無くなっている・・・」
と思われるのですが杞憂でしょうか。
仕事の受注も、印刷作業も、ロボットがこなしてしまう時代となってしまいましょう。
スーパーにしても、店員の不要なシステムへと変わって行くことは、目に見えています。
ですから、この度の社会実験は「現在の経済システム下での実証実験」として、用心深く見て行く必要があると思うのですが如何でしようか。 平成29年11月3日