「数学的にありえない」という書名につられて上下巻同時に購入した。
1.装丁はまずまずだが、帯のメタリックな色が安っぽくていけない。
2.上巻の冒頭の直前に置かれた二番目の引用文の著者が
ルイ・バチャリエとなっている。ルイというからにはフランス人だから
バチャリエはありえない。インタネットで検索してみると案の定
ルイ・バシュリエ(統計学者)と出ている。訳者はフランス語は
勿論のことフランス文学の翻訳を少しでも嗜めば身につくセンスも
ご存知ないようだ。
3.ヒロインのナヴァの本名がタンジャとある。ロシア人だからターニャに
決まっている。原書を見ていないから確信はないが、おそらく原文は
Tanjaであろう。英米文学の翻訳者であろうと、こういう誤りは許せない。
4.主人公のケインが二度目のポーカーをやる場面で、デッキという訳語
が出てくる。えっ!デッキというのは昔なら船の甲板のことだし、今なら
テープデッキのことだ。訳者はcard deckが分かっていないようだ。
分かっていればデッキなんという訳語は決して出てこない筈だ。
5.こういう初歩的な誤りを犯す訳者が外の場所でも正しい保障はない。
6.本文は確率論、統計学、量子力学で権威付けられているが、話の筋は
いわば荒唐無稽で、フィクションとはいえ、それこそ「ありえない」。
1.装丁はまずまずだが、帯のメタリックな色が安っぽくていけない。
2.上巻の冒頭の直前に置かれた二番目の引用文の著者が
ルイ・バチャリエとなっている。ルイというからにはフランス人だから
バチャリエはありえない。インタネットで検索してみると案の定
ルイ・バシュリエ(統計学者)と出ている。訳者はフランス語は
勿論のことフランス文学の翻訳を少しでも嗜めば身につくセンスも
ご存知ないようだ。
3.ヒロインのナヴァの本名がタンジャとある。ロシア人だからターニャに
決まっている。原書を見ていないから確信はないが、おそらく原文は
Tanjaであろう。英米文学の翻訳者であろうと、こういう誤りは許せない。
4.主人公のケインが二度目のポーカーをやる場面で、デッキという訳語
が出てくる。えっ!デッキというのは昔なら船の甲板のことだし、今なら
テープデッキのことだ。訳者はcard deckが分かっていないようだ。
分かっていればデッキなんという訳語は決して出てこない筈だ。
5.こういう初歩的な誤りを犯す訳者が外の場所でも正しい保障はない。
6.本文は確率論、統計学、量子力学で権威付けられているが、話の筋は
いわば荒唐無稽で、フィクションとはいえ、それこそ「ありえない」。