少し前のハナシになりますが、去る9月14日に大阪教育大付属池田小事件の
宅間守死刑囚ら2人の刑が執行されました。これに先立って9月7日には
アムネスティインターナショナル日本が野沢法務大臣(当時)に執行の停止
を申し入れていました。
http://japan-lifeissues.net/news.php?newsID=00002378&topic=dp
このアムネスティインターナショナル日本 なる団体は死刑の廃止を訴え
続けているわけですが、その理由は団体のHPによると、
「アムネスティが死刑制度に反対する根本的な理由は、死刑が残虐な刑罰
であり、生きる権利を否定するものだからです。このアムネスティの立場は、
1977年に採択した『ストックホルム宣言』に明確に述べられています。
生きる権利は誰もが生まれながらに持っている、基本的な権利の一つです。
それはたとえどんな罪を犯した人であれ、否定されてはならないと私たちは
考えています。アムネスティはこの立場に立って、すべての死刑に例外なく
反対しています。」なんだそうです。
では被害者が殺されたことは残虐ではなく、生きる権利を否定されたことには
ならないんですか?もちろん、過去の判例から「3~4人以上殺すと死刑」
になる確率が高いのは知っています。2人以下なら模範囚であれば仮釈放の道も
あることも知っています。
こうした点には疑問があることも確かです。
しかし殺人という被害者と遺族に対して「原状回復不能」な罪を犯した者に対して、
刑期満了や仮釈放などの道を期待させうる刑罰は「罪と相応な罰」なんでしょうか?
殺人事件が起こる度にマスコミが連日こぞって報道する「犯人の人となり」では、
生まれの不幸や家庭環境に問題があったことが「それみたことか」と言わんばかり
に連呼されます。
では生まれが不幸だったり家庭環境に問題があった人は全て殺人者になるんですか?
不幸な境遇を跳ね除けて強く生きている人の方がいっぱいいるんじゃないですか?
それって差別でしょ?
私は日本の刑法はボロ雑巾のように使い古された法律で、少年法も含めて早急な改正
が必要だと考えている一人ですが、ま、このハナシは長くなるので別の機会に。
閑話休題(これ多いな)
死刑執行は刑の確定から6ヶ月以内に法務大臣指が指示書にハンコ付いた後、
5日以内に執行されなければならないことになってます。刑法では。
ですから「異例の速さ」と言われた宅間の執行も「違法」なんですね。
でも、歴代の法相は自分の任期中には極力執行したくない。前出のアムネス何某
とかいう市民団体なんぞに叩かれて人気を落としたくないんでしょう。
政治家なんて所詮、人気商売ですから。
でも、刑の執行の最終判断は法相の義務の一つなんです。
だから、内閣改造で自分の法相としてのポストがもうすぐ終わると分かると、
ハンコを押す。
なんだか、とっても分かりやすいですね。
宅間守死刑囚ら2人の刑が執行されました。これに先立って9月7日には
アムネスティインターナショナル日本が野沢法務大臣(当時)に執行の停止
を申し入れていました。
http://japan-lifeissues.net/news.php?newsID=00002378&topic=dp
このアムネスティインターナショナル日本 なる団体は死刑の廃止を訴え
続けているわけですが、その理由は団体のHPによると、
「アムネスティが死刑制度に反対する根本的な理由は、死刑が残虐な刑罰
であり、生きる権利を否定するものだからです。このアムネスティの立場は、
1977年に採択した『ストックホルム宣言』に明確に述べられています。
生きる権利は誰もが生まれながらに持っている、基本的な権利の一つです。
それはたとえどんな罪を犯した人であれ、否定されてはならないと私たちは
考えています。アムネスティはこの立場に立って、すべての死刑に例外なく
反対しています。」なんだそうです。
では被害者が殺されたことは残虐ではなく、生きる権利を否定されたことには
ならないんですか?もちろん、過去の判例から「3~4人以上殺すと死刑」
になる確率が高いのは知っています。2人以下なら模範囚であれば仮釈放の道も
あることも知っています。
こうした点には疑問があることも確かです。
しかし殺人という被害者と遺族に対して「原状回復不能」な罪を犯した者に対して、
刑期満了や仮釈放などの道を期待させうる刑罰は「罪と相応な罰」なんでしょうか?
殺人事件が起こる度にマスコミが連日こぞって報道する「犯人の人となり」では、
生まれの不幸や家庭環境に問題があったことが「それみたことか」と言わんばかり
に連呼されます。
では生まれが不幸だったり家庭環境に問題があった人は全て殺人者になるんですか?
不幸な境遇を跳ね除けて強く生きている人の方がいっぱいいるんじゃないですか?
それって差別でしょ?
私は日本の刑法はボロ雑巾のように使い古された法律で、少年法も含めて早急な改正
が必要だと考えている一人ですが、ま、このハナシは長くなるので別の機会に。
閑話休題(これ多いな)
死刑執行は刑の確定から6ヶ月以内に法務大臣指が指示書にハンコ付いた後、
5日以内に執行されなければならないことになってます。刑法では。
ですから「異例の速さ」と言われた宅間の執行も「違法」なんですね。
でも、歴代の法相は自分の任期中には極力執行したくない。前出のアムネス何某
とかいう市民団体なんぞに叩かれて人気を落としたくないんでしょう。
政治家なんて所詮、人気商売ですから。
でも、刑の執行の最終判断は法相の義務の一つなんです。
だから、内閣改造で自分の法相としてのポストがもうすぐ終わると分かると、
ハンコを押す。
なんだか、とっても分かりやすいですね。
法相といえども「ためらい」があることは理解できます。みんなと同じ日本人ですから。
しかし、刑法で定められた死刑制度に対して信念を持っていないから
ためらうのかな とも思います。まあ、2~3年毎に変わる内閣人事では
信念を持つ前に解任されるから仕方ないのでしょうが・・・。