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アテネ五輪 アテネは盛り上がってるのか?

2004-08-24 19:52:28 | スポーツ
野村忠宏の五輪3連覇金メダル獲得を始めとして日本選手団のメダル量産に沸くアテネオリンピック。深夜の中継を見ているために寝不足だというハナシがあちこちで聞かれる。いや、いいことですよ。日本人としてのナショナリズムを発揚できるのは今やスポーツだけだしね。

しかし、TVの中継を見ているとなんだか観客席に空席が目立ちません? 例えば野球の準決勝戦でもバックネット裏でさえ6割方しか埋まっていないように見える。なに? 当地アテネでは盛り上がっていないのか? チケットなんか数千円、予選に到っては数百円だっていうのに。そういえば、某民放のアテネ情報ではダフ屋でさえチケットを定価で売っていたそうだから、どうやら盛り上がっているのはギリシャ国外だけのようだね どーも。

しかし、アテネ市民、ギリシャ国民が見なくても観戦目的の観光客は沢山いるだろうにと思っていたら、こうした疑問の回答がメルマガで送られてきていた。このメルマガ、評論家の日垣隆氏が発行している有料の週刊モノなのだが、毎回メジャーなマスコミとは異なる視点でニュースを解説してくれるので、ヒジョーに面白い。金を払う価値は充分ある。興味のある方は一度HPを見るといいです。ホントです。

さて、そのメルマガ「新『ガッキィファイター』2004年8月18日号」ではアテネの観客席ガラガラ状態についてこうコメントされている。
「アテネ五輪では、2年も前から周辺のホテルは完全に開催期間中はクローズ(満室ではなく一般の予約受け付けを閉鎖)してしまい、選手・役員団でもないかぎり、各国の独占的旅行代理店(日本ではJOC公式旅行代理店は6社のみ:JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東急観光、西鉄旅行、名鉄観光)のバカ高いツアーに申し込まなければアテネ近郊のホテルに投宿することすらできないようになっていました。」

さらに日垣氏によると、アテネのホテルは近郊も含めて客室数2万9千、これに対して開会式のチケット数は7万。アテネでは開催に合わせて客室を2千室増設したそうだが、これでは焼け石に水。

どうやらアテネには宿泊も含めた観客収容能力がなかったようだね これは。アテネ五輪の放映権料が183億円という高額だった(アトランタの1.2倍)のも、観光客収入が見込めなかったからか? と勘繰りたくもなるよねえ。