HEADS UP!

日々の暮らし、仕事、社会、世界情勢などの納得いかないことに徒然にツッコミを入れる。のか?

「安全と安心は違う」。そりゃ違うよ。

2004-10-14 23:54:15 | 政治
自民党の「動植物検疫及び消費安全に関する小委員会」が食用牛の全頭検査義務を
撤廃した。但し、任意で全頭検査を実施する地方自治体には今後3年間に限り、その費用を
全額国が負担するのだそうだ。
食用牛の全頭検査緩和を条件付きで了承・自民党小委

義務ではないのに費用は負担する。やらなくてもいいけど、やるんだったら金は出す。
数ヵ月後には、全頭検査したと虚偽の報告をしてその費用を着服する輩が出ることだろう。
楽しみだ。

さて、問題にしたいのは牛肉のことではない。
前出の自民党小委員会が食用牛の全頭検査義務を緩和したのに費用は負担するという
結論に到った理由についてである。
曰く「安全と安心は違う」。

そりゃ違うよ。字面も意味も。
「安全」とは科学的根拠に基づいた客観的な事象。「安心」とは心理的な安寧のこと。
「安心」だから「安全」なのではなく、「安全」だから「安心」になるのだ。でしょ?
しかし今回の自民党小委員会は、「安全」なんだけど「安心」じゃないでしょうから
「安心」になるために税金を使ってね! と言っている。

ソープランドで外国人女性と関係しても「安全」なんだけど、性病感染については
「安心」できないでしょうからからコンドームは国が支給します ってことか。

つまりは、こういうことだ。
「安全」と言っておきながらBSE感染牛の流通が発覚したら政府の責任になるから、
「検査しても費用負担するっていったじゃない。検査してないアンタの責任でしょ?」
と言えるように保険を掛けたってことだ。

逃げ道を確保するのは、天下り先を確保する官僚どもと一緒だな。