「小沢君、どこ行ってもうたんや」 求人広告のパロディが話題
「小沢君、どこ行ってもうたんや…」。この、どこかで聞いたことのあるフレーズが、インターネット・サイトの「はてな」に掲載されて話題になっている。登場する「小沢君」は、政治資金規正法違反の容疑で公設第1秘書が逮捕された民主党の小沢一郎代表。できの悪い社員のダメぶりを綴った求人広告のパロディだが、「これはすごい」「改変ネタではトップクラスの完成度」と、感嘆の声が上がっている。
元ネタを思わせる「小沢君」のダメぶり
「じつにうまいね。キャッチーだね」
「これはすごい!改変コピペ史上に残る秀逸さ」
「オチがいけている。この国じゃなくてあの国の将来かぁ!」
「はてな匿名ダイアリー」の2009年3月4日の最新人気記事のトップに掲載されている「小沢君、どこ行ってもうたんや…」に賞賛の嵐が沸き起こっている。ブックマークの数は550件に上る。
元ネタは、「
原君、どこ行ってしもうたんや――」ではじまる、兵庫県伊丹市の中小企業、
加藤電機製作所の求人広告。取引先の社長から頼まれて採用したものの、仕事をまったくせず、どこに行ったかもわからない日々を送る「原君」を、加藤社長はクビにしたいが、次に雇ってくれるところがないだろうと我慢して使っているという内容。年1回の社員旅行では「宴会部長」として活躍していると、さりげなくフォローもしていて、これが求職者の共感を得て人気に。おかげで求人応募が殺到した。
「はてな匿名ダイアリー」の記事中の「小沢君」も、
「全然仕事をしません」
「選挙応援に出たらいつまでたっても本会議に戻ってこない」
「60を過ぎる彼を首にしてしまったら、次に雇ってくれるところはないんじゃないかと思って、我慢しています」
と、元ネタの「原君」を思わせるダメぶりが綴られている。
「実は選挙を任せたらピカイチ…」とフォロー
しかし、ふだんはダメな「小沢君」も「実は選挙を任せたらピカイチ」と、持ち上げるところも元ネタに忠実。ただ、総選挙が間近に迫るなかで、記事では「小沢君よりも仕事ができれば御の字」とリクルートも呼びかけていて、民主党の人材の薄さをにおわしてもいるようだ。
3月3日に公設第1秘書が逮捕されてから公の場に姿を消していた小沢代表は、4日朝の記者会見に現れ、「政治的にも法律的にも不当な国家権力、検察権力の行使だ」と、痛烈な検察批判を展開。献金の違法性も自らの代表辞任も否定した。