あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

長閑で幸せな一日

2021-06-19 | 田舎暮らし

畠に行く途中にある実を

「桑の実」と母に教えられたので

他の人にもそう言ったのだが

どうやら違うらしい。

小さな実が集まって

1,5センチほどの実になっている。

白っぽいのが色づいて

茶色から黒っぽくなると食べごろ。

甘くておいしい。

以前実を採ろうと

枝に手を伸ばしたら、

きれいな緑色の蛇が

枝に巻き付いていた。

以来ちょっと警戒して食べる。

この何年かでずいぶん

枝ぶりが良くなった。

どんどん育って今では

見上げるようだ。

手が届くのは下の枝だけになった。

夕方、母が両手を私に差し出す。

「指が黒うなった。

何がついたんだろう」という。

右手の指先が木の実の色に

染まっている。

畠の野菜を見に行くと言っていたが

途中で実を食べはずだ。

母の手が届く下の方の実は

大方食べられたにに違いない。

我が家の石垣イチゴが

毎年少しだけ実をつける。

今年はわりと沢山赤い色が

葉の間に見えていた。

蟻に食べられたり腐ったりで

大した実はつかないが

麻呂の好物なので摘んでいた。

その先で母が「来てごらん~」と

のどかに言う。

傍に行くと長くて黒い蛇が

ぞろ~っと動いた!

イチゴの茂みに潜んでいるのが

分かったので

今年のイチゴはもう終了だ。

それにしても母。

「来てごらん」じゃなく「蛇」

の2文字で間に合うのに・・。

たぶん蛇という単語が

脳内から出て来なかったのだろう。

麻呂のことを「ま~ちゃん」

と呼ぶことがある。

かと思えば急に

「犬」と扱いを下げることもある。

「麻呂」とか「まーちゃん」から

あまりに急すぎるという私に、

「ほいでも犬には違いないで」

と言う母(笑)

私のことは「ねーちゃん」

または「まりちゃん」と呼ぶが

時々、別の娘の名前やはたまた

自分の妹の名前を呼んだりする。

犬に向かって「まり」と

呼んだ直後に間違いに気づいて

あははと笑うのでまだ大丈夫。

私を「犬」と間違えないだけ

まだまともだし(笑)

そんな母と畑の草取りをして

早めのお風呂を用意。

「今からお風呂入ろう」というと

「えっ~~~っ?!!」と

大げさなリアクション。

通常よりも母の「え~」が

長くて声が太いのは

お風呂が苦手だからだ。

まさか入る羽目になるとはと、

ふいをつかれるからよね(爆)

ふいをつかないと

汗だくのまま一週間も

過ごしてしまう人。

長閑に今日も暮れた。

 

 

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