新潟久紀ブログ版retrospective

新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.24農業農地関係視察」

 新発田地域振興局管内の現地視察2日目。
 JA北越後さんのアスパラや春ネギの選別調整ラインでは機械化による効率化の一方で丁寧な作業のための人材確保のご苦労など伺う。
 農地整備では33.5万トンの巨大ため池整備や長辺280mもの1ha超え一枚田、統合整備した排水機場など大規模化と効率化の進展を実感。

◆◆◆R5.4.20地域振興関係の管内視察での思い◆◆◆

◆JA北越後「青果物集出荷センター」
新発田のアスパラといえば新潟市に住んでいても知る人の多くなった野菜。その大きさを整え選別する作業は電子センサー活用器機により高速化が進むがそれに合わせた人の作業の丁寧さにも目を見張る。スーパーで並ぶ使い勝手の良い食材の背景にあるヒトの工夫や努力も特産物PRと併せて発信したいものだ。

◆イチゴ農家「にじいろファーム」
新発田地域では新潟県自慢のイチゴ「越後姫」栽培に参入する若手農家が増えているが、県園芸研究センターの品種開発から普及に向けた尽力も効いているようだ。視察した「にじいろファーム」では経営者の強烈なこだわりを伺い、同じ品種でも食べ比べを楽しめる産地現場として誘客を図れないかと思う。

◆胎内「チューリップフェスティバル」
新潟県のチューリップ切り花産出量日本一をもっと活かしたいが、胎内市のチューリップフェスティバルを視察すると晴天とはいえ平日の11:00頃にも拘わらず結構な人出で県外ナンバーも散見される。高齢者のみならず若者連れも多く、消費意欲がある彼らに対する地元食材や飲食の販売が乏しくて残念至極。

◆国営造成施設県管理「加治川第一頭首工」
水と農地は米どころ新潟の要ということで、新発田地域の取水施設である「加治川第一頭首工」を視察。雪解けが続き水流の淀みない勢いが田植え時期を前に頼もしいが、時に暴れる川とは気を抜かない付き合いが肝要。近年改修された管理施設を見ると省力化や効率化など弛まぬ進化と工夫が続いている模様。

◆経営体育成基盤整備事業「松浦地区」
農業用の水不足の備えに貯め置く方法があるが、せき止め堤の高さが15m未満はダムでなくため池という。視察した「松岡ため池」は面積6ha超で貯水33.5万トンで、もはやため池とは思えない圧巻ぶり。凄さがピンと来るような例えを公募するなどしながら水確保の苦労に関して非農家の関心を引いてはと思う。

◆農地防災排水「阿賀野川右岸地区」
日本海沿岸ではあるが砂丘で水の行く手が遮られて水沼や洪水で悩まされ続けてきた新潟では、排水が米作りの大きな課題。沼地の大親玉のような福島潟の水制御は、農業のみならず住生活そのものの命題だが、「万十郎川排水機場」新設と水路改修は土木系の防災基盤整備と連携するなど知恵を凝らしている。

(「新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.24農業農地関係視察」」終わり。「へたれ県職員の回顧録」の「仕事遍歴」シリーズで現在進行形の日記形式「新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.27地域振興視察(その2)」」に続きます。)
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