時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

北を目指す旅-13~秋田の味覚に舌鼓を打つ夕べ

2016-06-29 19:10:34 | 東北/日本
 旅2日目の夕食は、秋田でいただきます。

 <<北を目指す旅-12>

 秋田駅直結の宿から、往路は運動、復路は腹ごなしになるだろう…と、初めての街を20分程歩いて、秋田市街中心部の繁華街へ。
 情緒ある川のほとりの通りに軒を連ねるお店の一つを訪れ、秋田の山海の味覚と郷土料理を楽しみました。

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 秋田での宿は、秋田駅直結の「東横イン秋田駅東口」。
 秋田駅に隣接する高層ビルにあるので、秋田駅の西に広がる秋田市街を見渡すことができるという、東横インには珍しく?、眺望の良いホテルです。

 翌日も朝早い時間帯に、秋田発の列車で発つため、改札から屋外へ出ることなく辿り着けるこのホテルの立地は、理想的♪
 室内も、東横インのスタンダードで、過不足なく設備も整った快適空間。

 旅装を解き、ひと休みしてから、食事を摂りに、秋田の街へとくり出します。



 秋田県の県都・秋田の表玄関である、秋田駅の西口。
 昨年(平成27年/2015年)9月の旅行の時も、レンタカーを借りるために降り立った駅なので、少し懐かしい感じを憶えました。

 秋田駅から秋田の街中を歩くのは、今回が初めて。
 繁華街を目指して、出発です。



 秋田駅前から15分も街を歩くと、小さな川(旭川)に突き当たりました。

 この川沿いに立ち並ぶ飲食店等の建物の向こう側に一本の通りがあり、そこが目指す繁華街の、川反(かわばた)通りとなります。
 明治の頃に形成された花街に端を発し、昭和40年代(1970年前後)には東北地方でも最大級の歓楽街となった名残か、ゆったりと流れる川の風景からは、そうした独特の風情を纏っているようにも感じられました。
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 この日訪れたのは、川反通りに面したお店の、「とと丸(魚々丸)」です。

 実は、この日の夕食に…と考えていたお店が、「予約でいっぱい」で入れず(私としたことが、予約の労を怠ってしまいました)。
 この川反通り、今では夜になっても人通りはそれ程多くはなかった(連休中だったから?)のですが、どのお店も店内は繁盛していて、見立てたお店はどこも満席。
 通りを彷徨い歩くうちに、このお店が目に入り、「海の幸 山の幸」「比内地鶏」といった文句に釣られて入店、予約なしでもOK、ということで、この日の夕食は、とと丸さんでいただくことになりました。



 この日も、日本酒をいただいてみます。
 秋田の地酒ということで薦められた、「純米大吟醸 天巧」。
 枡に据えられたグラスに、なみなみとw
 東北らしく、どっしり据わった味わいのある、美味しいお酒でした!

 手前の二皿は、一口サイズの突き出し。
 日本酒と共に、たちまち胃袋へw



 お造りは、三点盛りで。
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 ツブ貝、カンパチ、活タコです。
 当然ながら、どれも新鮮で美味しい~♪
 色々といただきたかったので、ボリュームは控えめにしました(^^;)



 仄かに甘い旨味のツブ貝を、味わい尽くします!

 比較的柔らかめな食感の貝ですが、それなりに歯応えもあり、やはり貝好きにはたまらない一品でした^^



 カンパチ、活タコも、鮮度の良さが一目で分かる美しさ。

 海の幸を、ここ秋田でも、堪能します。
 本当に、日本海沿岸は、どこを訪れても魚が美味しいですねぇ!



 せっかく秋田へ来たのだから…と、ベタですが、定番の郷土料理をw
 ご存じ、きりたんぽです。
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 一人鍋もOKの、ありがたさ♪
 ちゃんと、一人前の小ぶりな鍋で出てきます。

 きりたんぽをいただくのも、今回が初めて♪
 比内地鶏に茸や葱等の出汁が良く出たつゆは、想像していたよりもあっさりとしていて、その口当たりの良い美味しさに釣られて、気付けば全て飲み干していましたw
 自家製というきりたんぽも、このつゆがよく滲みて、とても味わい深くいただくことができました。



 そして、これも秋田の定番味覚、ハタハタ。
 一夜干しを焼いたものを、いただきました。

 あっさりとした旨味に、箸が進みます♪
 モッチリ感も心地良い食感の身を、頭から尾の先まで、丸ごと美味しく完食。



 秋田は山菜天国、というイメージを勝手に抱いている私ですが、そのイメージの影響からか、このジュンサイ酢をメニューに見つけると、外す訳にはいかなくなりましたw
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 よく効いた酢の風味と、ジュンサイのとろみの食感とが奏でる美味しさに、感動!
 コリコリとした歯応えも、大満足でした^^
 ピリ辛の紅葉おろしが、更に美味しさを引き立てていました。



 そして、これも「秋田といえば…」の代表選手、比内地鶏のつくね焼き♪
 比内地鶏の黄身付きです。
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 タレと一緒になった、比内地鶏の香ばしい芳香に、生唾をゴクリと…(^г^)



 あっさりとした比内地鶏のつくねを、いただきます!

 ただあっさりとしているだけでなく、コクも感じられる比内地鶏…産地の秋田でいただくと、美味しさもひとしおに感じられます。
 その風味を、じっくりと噛みしめて、味わいます。



 驚愕の旨さに慄いてしまった、比内地鶏の黄身。
 その物凄い色艶に、目を見張りました。

 口に含んだ瞬間、あまりの濃厚さにビックリ!!
 正に蕩けるような円やかさの、すっかり虜となっていました。
 このまま何も付けずに、素晴らしい風味を堪能することができた、抜群の旨さの卵黄…未だにその濃厚な風味が、脳裏に強烈な記憶となって焼き付いています!



 比内地鶏尽くしの様相を呈してきたこの日の夕食のラストも、比内地鶏w
 ボリューム感たっぷりな、だし巻きをいただきます♪
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 酒も回りお腹も膨れて、このボリューム感で出てきた時は、一瞬「ウッ」と息を呑みましたが、いただいてみればあっさりとした風味で、難なく胃袋へと吸い込まれていきましたw
 つくねから黄身、そしてこのだし巻き…と、比内地鶏の美味しさをまざまざと思い知らされました!

 秋田の海と山の幸とを満喫してお腹を満たすことができて、この日の夜も、気分は最高♪
 この日はいただきませんでしたが、この他にも、稲庭うどん等もあって、秋田にも美味しいものが本当に沢山あるのだなぁ、と実感した夕食でした。



 お店のカウンターの一番端には、このような「奇跡のビール」が置いてありました。
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 あの大津波で無事であったのは、20万本中僅かに100本程とは…;
 工場内も滅茶苦茶となっていたであろうに、よくぞ割れずに残ったものですね!

 触れるのは畏れ多かったので、眺めるだけに(^^;)
 眺めただけでも、ご利益を信じる心境となっていましたw
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 秋田の味覚を堪能してお店を辞去した頃には、秋田の街はすっかり夜の装いを纏っていました。
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 水面に映る街の灯は、情感をグッと深めてくれますね。
 秋田の夜には、どこかしっとりとした、たおやかで優美な空気が、ゆったりと満ちているように感じました。
 包まれていると、どこかホッと寛げるような居心地の良さ。
 この心の安らぎと美味しい食べ物目当てに、また訪れたいと思った、秋田の夜でした。

 <北を目指す旅-14>>



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2 コメント

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Unknown (kiki)
2016-06-30 22:48:00
最近は日本酒に嵌っているのでとと丸さんの【秋田の地酒30種】の看板に目が行ってしまいました^^
フラッと入ったお店が大当たり!って嬉しいですよね。お刺身にきりたんぽ、1人分で少量盛りにして頂けるといろいろ試せるので良いですね♪
山形、秋田は旅行先候補に上がるのですが【冬&雪】というイメージですが、雪の無い季節の方が観光するには断然楽ですよね。お米、日本酒、お魚、鶏にうどん、好きな物が全部ある秋田にますます行きたくなりました!
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kikiさん。 (taろう)
2016-07-01 21:53:05
日本海沿岸一帯も、錚々たる酒どころが目白押しであるという事実を、この旅では実感しました。
予約はしませんでしたが、出発前のリサーチでは、秋田の多くのお店が、きりたんぽの一人鍋を用意しているようでした。
それだけ、一人で来店する人が多くなったということなのでしょうね。
東北なので、濃い味付けを想像していましたが、きりたんぽは思いの外あっさりとした風味で、とても口当たりが良かったです^^
比内地鶏は、是非現地で堪能なさってください!
秋田は、しっとりとした落ち着きのある情緒が、とても素敵な街でした。
今回は、稲庭うどんを食べそびれたのが、心残りでした。
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