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日韓往来 [Journal Korea]

いま・ここ・実感から=はらだブログ
「現在──過去・未来」

何も知らなかった日本・「日韓学生のフォーラム07」─1

2007-12-15 00:24:16 | 日々
写真=準備会12.10の後、全員そろって=

「日本には、初めて来ました。そして、自分は日本について何も知らなかった。それが実感です」
韓国外国語大学校のキム・ヒョンジョン(男)は、用意してきたプレゼンテーションに入る前、こう素直な感想を述べた。韓日クラブといった集まりで、両国の「文化共同体、経済、政治」を課題にして知識・論考を積み重ねてきた。しかし、それは「何も知らないに等しい」といわざるを得ないものだった。そう正直にいって、「提起」に入った。来日してわずか三日目にこういう実感を日韓学生のまえで率直にいう。開催5回目になる「日韓学生のフォーラム」の、これが性格、特徴だといってもいいだろう。自分のことば、実感を大事に課題について対話する。一堂に会して初めて直接に対面する、空気、様子を感じとる、率直である──機会としてフォーラムをつくってきた。


12月9日(07)午後、韓国・金浦空港から羽田空港への日航機で、教授に引率され6人の韓国学生が来日した。うち5人は初来日だった。まず空港から宿所へ向かう。モノレールもJRも初体験。「いまどこを走っているの?」全員に渡した地図で確認してくる。それはハングル版だったから始末がわるい。ハングル駅名を見つけ出すのにこちらが一苦労。浜松町、東京乗り換え、快速で四ツ谷の宿所へと乗り継ぐ電車移動の「節約コース」だ。
さっそく夕方、新宿へ、また電車で行く。「おなか空いた…」機内食が出たはずだが、新宿に降りてすぐ夕食にした。焼肉、タンの定食で、ごはんのお替わりができる店を選んだ。麦とろにやや戸惑ったようだったが、お替わりごはん3人。
超高層群をぬけて都庁展望室へ。202メートルらしい俯瞰をしばし眺め、デジカメを撮り、こんどは歌舞伎町から職安通り、大久保通りへと歩く。つぎつぎ目に入るハングル表記の食堂、韓流グッズ店、韓国食材スーパー。「あ、韓国人だ」耳に自然に飛び込む韓国語。いちいち確かめたわけではないが、みな目を丸くした。韓国料理店などがこの辺りに300とも400ともいわれる一帯は、一目でも見ないとその日韓同居ぶり、繁盛ぶりはわからない。


自分は何も知らなかった──、そしてキム・ヒョンジョンは「また日本に来たい」とつけくわえた。10日準備会議後、夕方から、日本学生をまじえて浅草、台場、東京の温泉をめぐったらしい。翌11日、提起のフォーラム本番冒頭で、かれは自分への提起と結論をいってしまったことになる。


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