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ANA B777-300ER ビジネスクラス スタッガード・シートを成田~上海で体験

2015年01月21日 21時39分06秒 | -旅日記-
現在仕事の関係で、上海⇔日本を行き来することが多い、わたくしnew-beatleですが、
昔からANA派でして、フライトはANAを使うことが多いです。

日本⇔中国は国際線の中でも短距離路線で、東京~上海だと3時間ほどの短いフライトなので
座席にそれほどこだわりはありません。
そんな中でもたまにビジネスクラスに乗ることもあります。(主にUGですが…)

同じビジネスクラスでも使用する機材によってシートの質にけっこう差があります。

通常、中国を含む短中距離路線には長距離路線の北米・ヨーロッパ路線のようにファーストクラス設定は無く、
特に上海路線はB777-200やB767-300の古い機材が多く、ビジネスクラスのシートも旧仕様のものが多いです。
(最新のB787-8も最近増えてきましたが)

北米・ヨーロッパ路線では、現在ANAが保有する一番の大型機である新仕様のB777-300ERが多く使われます。
通常は上海線のような短距離路線ではこの機材は使われません。

しかし、成田~上海浦東の短距離便でも、稀に新仕様のB777-300ERが使われていたのです。
ビジネスクラスは最新のスタッガード・シートです。

先日、偶然にもこの新仕様B777-300ER、スタッガード・シートのビジネスクラスに乗ることができました!

今回はその搭乗記です。

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成田空港第1ターミナル・南ウイングの出発ロビー。



ウェブの24時間前自動チェックイン済みなので、手荷物を預けるだけで搭乗前の手続き完了。
保安検査と出国手続きをさっさと済ませてANAラウンジへ直行します。

成田のANAラウンジは第4サテライトと第5サテライトの2カ所ありますが、
今回乗る便の搭乗口に近い第5サテライトのANAラウンジへ。




夕方は北米路線などの出発便が集中する時間帯なのでラウンジは毎回けっこう混雑します。


ただ、北米路線の出発のピークが過ぎると人が一気に減っていきます。

ラウンジではいつもかき揚げそばといなり寿司を食べて、出発前に軽くお腹を満たします。

ラウンジのミール類。



やがて搭乗時間。
ラウンジから搭乗口へと向かいます。

今回搭乗するB777-300ER。



機内に入ると、まずは最前方のファーストクラス・キャビンを通り抜けます。


上海線ではファーストクラスの設定はありません。
なのでもったいない(?)ことに、ファーストクラスの座席には誰も座りません。

最上級会員のダイヤモンド・ステータス保持者であれば、ファーストクラスの座席にしてくれるという話を聞きます。

いずれにしても、ファーストクラス席が使われないということを見ても、明らかに上海線のような短距離路線では
この新仕様B777-300ERという機材はオーバースペックです。

あくまで機材のやりくり上、稀に上海線でも新仕様B777-300ERが使われているのでしょう。


さて、ファーストクラス・キャビンを通り抜け、ビジネスクラス席(ANA BUSINESS STAGGERED)のキャビンに入ります。



来ました、スタッガード・シートです。
スタッガード(STAGGERED)とは、互い違いにした、という意味で、
その名前の通り座席はすべて千鳥状に互い違いに配列されています。

他のビジネスクラスの座席配列だと、2-3-2、又は2-2-2配列で、前後の幅が広いビジネスクラスの座席とはいえ
通路側以外の座席から通路に出るには通路側座席の人にどうしても気を使わなければなりませんでした。

一方このスタッガード・シートは1-2-1配列で、全座席が通路側席となります。

1-2-1配列によって航空会社としては座席配置の効率が悪くなるんじゃないか、と単純に考えてしまいますが、
スタッガード・シートにすることによって、これまでのビジネスクラス座席よりも前後の幅を狭くすることができ、
それによって、1-2-1配列でも今までと変わらない座席配置の効率を保つことができるのだそうです。


今回座る座席です。


今回は窓側に座席があって、通路側にサイドテーブルがある座席です。
スタッガードなので前後の座席は逆に通路側に座席があります。


さっそく座ってみました。



おーっ、なんだこのプライベート感は。

座席が通路からサイドテーブルを挟んで内側にあるからでしょうか、
座ってみると、見た目以上に驚くほどプライベート感、個室感を感じられます。

飛行機に乗ってここまで隔離された空間に座ったことは無いです。

たしかに前後の間隔は狭いように感じますが、大型のサイドテーブルがあるため自分が自由に使える空間はとても広く感じます。


大型サイドテーブル。



ドリンク類、スマホ、本、雑誌など、何でも置ける十分な大きさです。



座席の正面には、17インチという大型のタッチパネル式液晶スクリーンが設置。
大型液晶スクリーンの下には、前の座席のサイドテーブル下に潜り込む大きな空間(オットマン)があります。



オットマンの奥を青く光らすことができます。(あまり役に立たないと思いますが・・・)



さらにオットマンの下にも空間があって、ここには機内持ち込み手荷物を収納することができます。


これは個人的には利便性が高いです。
機内に持ち込んだカバンから本やパソコンを取り出したい時、わざわざ立ち上がって座席上の手荷物収納スペース開けて
手荷物を取り出す・・・ということをせずに、目の前の収納スペースからすぐ取り出せるのはとても便利です。


さて、手荷物を収納して座席に座ってシートベルトを締めて毛布に包まって、出発の時を待ちます。



上海浦東行きNH921便は、定刻通りスポットを離れますが、成田空港は出発・到着機で混雑する時間帯なので、
滑走路に着くまでしばらく待たされます。

狭いエコノミー席なら、早く飛んでくれ!とイライラしてしまいますが、
ビジネスクラスで、しかも広くプライベート空間のあるスタッガード・シートであれば、
急がずゆっくり飛んでもいいよ、、、と気持ちに余裕が出ます。

その後、飛行機は成田空港A滑走路からテイクオフ。

千葉県上空、東京都心上空を通過して西へ西へと飛んで行きます。


安定飛行に入り、シートベルト着用サインが消えると、機内サービスが始まります。
ドリンクは白ワインを注文。

スタッガード・シートのテーブルは、スクリーンの下から引っ張り出す、スライディング・テーブルと言われるやつです。



従来のビジネスクラスのテーブルより150%も拡大したとのことです。
いつもは座席のサイドから取り出して広げるタイプのテーブルで、ちょっと安定感に難点がある感じがしていましたが、
このスライディング・テーブルは大きい上に安定感も抜群です。

北米・ヨーロッパ路線のような長距離路線ですと、ドリンクとともにアミューズが運ばれ、
それから前菜・・・と、ゆっくりと優雅に食事が進んでいくのでしょうが、成田~上海は約3時間半のフライトの短距離路線。

ドリンクの後はさっさと食事が運ばれてきます。

和食メニューを選びました。


東京のとある料亭とのコラボ料理でした。
大きなエビや鯛の切り身が乗ったご飯も美味しかったですが、その右隣の蕎麦の実のあんがかかった鶏肉がめちゃくちゃ美味しかった。

ラウンジで少々食べて機内食も食べたのでもうお腹いっぱい。


お腹を満たしたら、到着までゆっくりくつろぐだけです。

スタッガード・シートの一番のウリは、シートがベッドのようにフルフラット化することです。
さっそくシートをフルフラットにしてみました。



すばらしい。真っ平らです。
ベッドと言うには幅が狭く、体が大きい人だとベッドと同じようにとはいきませんが、
それでもビジネスクラスで平らなベッド・シートで横になって過ごせるなんて最高です。

シートをフルフラットにする準備をしていると、ふと、通路を挟んで隣の座席が見えました。
隣の人はもうすでにフルフラットにして爆睡中でした。

ということで、わたくしもフラットになったベッド・シートで横になり、毛布に包まります。

でも実は寝る時は枕が高い方が好きなので、実際にはフルフラットではなく若干頭の部分を上げました。


機内プログラムでは、昨夏に上映されていた『ドラえもん STAND BY ME』を視聴。


子供の頃に見ていたエピソードが満載で、ストーリーにも感動です。


横になりながら、飛行機の中でまるで自宅にいるような感じで機内プログラムを観ることができます。



『ドラえもん』に見入っていると、あっという間に東シナ海を横断して上海付近まで来てしまいました。
飛行機が着陸態勢に入ると、CAさんが各座席を回ってシートを元の位置に戻すよう乗客に声をかけていきます。
フルフラットで爆睡している乗客もここで起こされます。

このままずっと横になっていたい気持ちでしたが、シートを元に戻し、着陸に備えます。


飛行機は定刻通りに上海浦東国際空港に無事ランディング。
あっという間のフライトでした。




スタッガード・シートは快適すぎて、何だか飛行機を降りたくない気持ちになってしまいました。
このまま地球一周してきてもいいような・・・、そのぐらいの気持ちになる快適さでした。

こんな快適なシートを3時間ちょっとのフライトの短距離路線で乗ることができてラッキーでした。

今度は北米やヨーロッパ行きの長距離便で乗りたい!
まあそんな機会はすぐには無いな・・・。


(おわり)


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