ケチケチ主婦の私が、珍しく新刊本(文庫じゃないやつ!) を買いました。
期待は裏切られませんでした。
もともと作者の小池真理子さんはどちらかというとニガテな方。これは彼女の新境地的なものか。
短編の連作で、でも続編ではなく登場人物がそれぞれつながっている。そして様々な視点からかかれている。
こういう手法のものをあまり読んだ事がないから、新鮮だった。
亡くなる直前に母親から、自分には年子の異父兄がいると告げられた28歳のOL榛名は母の死後、その兄がチェロを学んでいるプラハを訪れ、正体をかくしガイドとして彼をやとう。
話は、榛名から、母の奈緒子へ、その同僚であった青年へとまるで細い糸につながれたかのように進んで行く。彼らに共通する物は何とも言えない「喪失感」なのだ。けれど最後にその「細い糸」がまるで「輪」のようにつながったような印象が残った。
すがすがしい感じがした。
「失われた家族」とか「離れて暮らす血縁」とかのテーマがいいけど、なんといっても「プラハ」。
東欧とか、旧社会主義国がたまらない。
期待は裏切られませんでした。
もともと作者の小池真理子さんはどちらかというとニガテな方。これは彼女の新境地的なものか。
短編の連作で、でも続編ではなく登場人物がそれぞれつながっている。そして様々な視点からかかれている。
こういう手法のものをあまり読んだ事がないから、新鮮だった。
亡くなる直前に母親から、自分には年子の異父兄がいると告げられた28歳のOL榛名は母の死後、その兄がチェロを学んでいるプラハを訪れ、正体をかくしガイドとして彼をやとう。
話は、榛名から、母の奈緒子へ、その同僚であった青年へとまるで細い糸につながれたかのように進んで行く。彼らに共通する物は何とも言えない「喪失感」なのだ。けれど最後にその「細い糸」がまるで「輪」のようにつながったような印象が残った。
すがすがしい感じがした。
「失われた家族」とか「離れて暮らす血縁」とかのテーマがいいけど、なんといっても「プラハ」。
東欧とか、旧社会主義国がたまらない。
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