海外の翻訳ミステリーが好きです。
若い頃からホームズやルパン、ポアロやミス・マープルが大好きだった。
外国の文化に浸れるのも、海外ミステリーの醍醐味。
そしてマイブームは、英米以外のヨーロッパのミステリーです。
特に北欧ミステリーは、上質。生活の様子や文化的なもの、社会問題などなど、物語の中にいろんな要素があるからです。
社会保障は充実してるし、冬は長いけれど人々は生活を楽しんでいる。
北欧の国々ってそんなイメージでした。
まあ、そうです。でも女性や子どもや若者を取り巻く社会は驚くほど日本のそれと似ています。
先進国の病でしょうか。
スエーデン・ミステリーの「静かな水のなかで」は女流作家ヴィヴェカ・ステンによるシリーズものの一作目です。
他殺とも事故とも不明な一人の男の死。それに連なる彼のいとこの死によって、連続殺人の可能性が高くなる。日常生活のすぐそばにある事件。
伏線が張り巡らされていて、クリスティーの現代版のようでした。
謎を解くのは幼なじみのふたり。それぞれ、家庭や人間関係に問題を抱えています。すっかり彼らの気持ちになってしまいました。
読み応えのあるミステリーでした。
静かな水のなかで | |
クリエーター情報なし | |
早川書房 |
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