さんそな日常

さんそが綴る日常あれこれ

「東京タワー」小説と映画と。

2005年01月10日 01時39分02秒 | エンタメ
加藤ローサつながりですが。

ようやく江國香織「東京タワー」を年末くらいに読了。
江國香織の作品は他に数作読んだだけですが、個人的にはその中でも、うーんもうひとつ、って感じでした。

で、映画ですが、宣伝とか映画館にあるパンフレットを見ると…
「岡田准一や松本潤のような若いイケメンとの恋をスクリーンを通して体験してみたい人向けの映画」
のような持って行き方をしてる気がする。

だいたい。メインのコピーとして使われている
”恋はするものじゃなくて、落ちるものだ――”
も、原作の通りなら
”恋はするものじゃなく、おちるものだ。”
と微妙に違う。細かいことを言うやつだとお思いでしょうが。
映画として使った時に変えなくてはならないかもしれないこともわかりますが。
「落ちる」でも「堕ちる」でもなく、「おちる」としたところに意味があると思うのですよ。

ついでに映画の公式サイトを見るとStoryとしてあらすじが紹介されてますが。
そこを読むと、それはあんまりだ…と思える原作との違いがあります。
なんでこういう原作を映像化したものって、もとの話から捻じ曲げて作られるんでしょうね?
原作とは話を変えなくてはならない、という決まりでもあるんでしょうか。
監督とかスタッフ的には、そのまま作ったのでは意味が無い、と思ってるのでしょうが。その手を入れた部分が、原作より良くなった例を見たことがありません。
なので、私としては小説なんかの映像化は激しく反対派です。

それでも「あの小説が映像化した!」とか聞くと見に行ってしまいます。
で、だいたいがっかりして帰ってきます。
たぶん読んだときに私の中で作られるイメージが、理想形として美化されてしまうんでしょうね。
うーむ。

まあ見てもいないのに批判するのもなんなので、
「東京タワー」は公開されたら暇な時に見に行ってみたいと思います。