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日々触れる情報から様々なことを考え、その共有・一般化を図る

言うまでもなく自分の「ありよう」を決めるのは自分である

2006-07-01 22:44:30 | プライベート
プライベートで「ちょっと嬉しかった出来事」は最近の私にはなかなか起こらないのだが、7/1に一つあった。


それは、「体重と体脂肪率が落ちていたこと」、である。
私は昨年12月中旬に、自分が太ったこともあってダイエットについての軽いエッセイを書いている。その後1ヶ月くらい食事量を若干減らしてちょっと体重減ったものだから、又すぐに気を抜いてわしわし食べていた。運悪く、その頃(今年の1月中旬頃)にラーメン(つけ麺)の美味い店を見つけラーメン熱が出てしまい、気づいた頃には昨年12月の時よりも更に「軽くヤバい」・・ではなく「酷くヤバい」ことになっていた。

その「気づいた頃」というのが3月末日に体重を測った時で、まぁ翌日から新しい月で丁度タイミングが良かったこともあり、4月から「本格的に」痩せて体を引き締めようと決意し即計画を立てた。


ちなみに、上のエッセイ中で、私はこう書いた。
《やっぱり、成人以降に太るのは自分に原因がある場合が大半だろう。カロリー摂取し過ぎか、運動不足か、食事や生活全体のリズムが不規則か、大抵はそのどれか、或いは複数か、だ。》

私の場合は3つ全てが当てはまっていたのだが、生活全体のリズムを変えるのはなかなか難しいので、カロリーオーバーを控えて適度な運動を取り入れる方針にした。目標は、3ヶ月~半年で元通り、私の場合は3月末日の時点でBMIで見れば+5kgのオーバーだったので、最低限それ以下に体重を落とすってことだ。

「適度な運動」については、5年ほど前には同じようにダイエットする時にジョギングで落とした経験があるのだが、ジョギングを定期的に続けるのは精神的にちょっとキツかったので、歩く量を増やす&軽い筋トレ・ストレッチで、週単位で『最低限のクリアすべき数値』を決めてそれを実行することにした。

まぁ詳しく紹介する意味は余りないので簡単に内容を書くと、
☆歩く量は、週に20km以上(大体3km/日くらいってことで。但し、ダラダラ歩かず、6~7kmのスピードで)
☆筋トレ・ストレッチは、回数は本当に軽度だが、胸・腹・背・脚満遍なく。それらのセットを週3回以上(回数を軽くする代わりに、例えば腹筋にしても足を立てて手を頭の後ろで組むなど負担をキツめにして、勢いでやらずにゆっくり行うとか)

はっきり言って、設定数値はかなり低い。日に3kmなんて、デスクワークのサラリーマンのお父さんでも、例えば郊外のベッドタウンにちょっと駅からは遠いけど一戸建て購入しましたって人なら通勤の往復だけでそれくらいは軽く歩いているだろう。筋トレにしたって、「本当に軽度」の回数の実際は文字通り本当に少ない。(なんせ恥ずかしくて数値出してないぐらいなんだから)

逆に言えばそれまでどれくらい運動不足だったかってことなんだが、その酷い運動不足の状態から突然激しく運動しても続かない、そもそもスポーツを嗜めるような体にもなってないってことで、「基礎体力・筋力」の更に基礎の体にまずはする意味で上のような内容にした訳だ。


・・・で、エイプリル・フールから実行を始めて、月の末日に体重を測るようにして、早晩結果は出始めていた。6/30には測り忘れたのだが翌日測った時には、既に当初の「BMI的に元通り」はクリアできてしまっていた。
4~6の3ヶ月で、体重は6kgちょっと、体脂肪率も4.5%くらいは落ちた。ウエストは数値を測ってないけれども、いつもしているベルトの穴の間隔2つ半~3つ分近くは細くなった。

まぁまだ腹の贅肉はたっぷりついていて簡単に手の平全体で掴めてしまうくらいだから「全然」なのだが(寧ろ3月の時はどれだけ贅肉あったんだって話だ)、7/1に体重を測って数値を見た時の「ちょっとした嬉しさ」には主に二つの内容があった。

それは、一つには、当然のことながら自分の青写真通りに結果が出たこと。「この程度の改善で本当に順調に行くのか?」って不安はやはりあった。言い換えれば「もしこの脂肪が内臓脂肪だらけだったらおそらくそう簡単に落ちてくれないな・・」という思いもあったので、ひとまず、それがちょっとの改善で落ちたということは皮下脂肪が付いてただけだった可能性が高く、自分の体質(健康状態)に対する安堵感もない交ぜになっていた訳だ。
そしてもう一つは、上に引用した以前のエッセイの一文、すなわちそこに書いたことは半ば常識的なことではあるが、ダイエットにまつわる諸々の商売に対しての苦言を含んだ自説でもあったので、それが少なくとも自分の中では証明できたので嬉しかったのだ。


メタボリック・シンドロームについてはここに来て様々な異論反論が各国の学会で出されているようだが、まぁどうあれ不必要に肥えることはメリットとしては多くはないので、これを読んでいる方々も、特に☆年齢が20代前半以上で☆食べることやお酒が好きで☆普段デスクワークで☆定期的に嗜むスポーツをお持ちでない方々は、十分に注意された方がよい。

補足すると、中でも二つ目と三つ目、「お酒」と「デスクワーク」は要警戒キーワードだと思う。
お酒を飲めば普段の食事よりもどうしてもおかずをつまむ量が増えるし、いや俺は私は本当の呑ん兵衛で肴の量はごく僅かだと言ってもお酒自体もカロリーは馬鹿にできないし、アルコール摂取の後は血糖値が下がるので炭水化物を欲しくなりがちでもある。(ちなみに私がある程度順調に落とせたのは、最近飲む機会が相当少ないからでもある)
そして、仕事でも余暇でも、とりあえず脳味噌を使う作業を長時間していれば、体は殆ど動いてなくても腹は減る。脳味噌の栄養源はブドウ糖のみだから、これも又炭水化物か糖分が必要になってくる。

困ったことに、お酒自体ある程度常習性があるうえに、仕事で頭を使ったり付き合いで酒を飲むのも日々の生活の一環だから変えたいと思っていてもなかなか変えられるものではない。その意味で余計注意しなければいけないのだ。

まぁエラソーなことを言っているが、私も本来上に挙げた4つは全て当て嵌まっている不健康の王様のような人間だ。我慢強い性格でもないので、これだけ自分の決めた節制が持続できているのは奇跡的でもある。
じゃぁ何がその持続を支えているかと言えば、「やっぱり脱げないようなキタナイ体はイヤ~!!」という自分の美意識だけである。ここ数年は見事にその感覚が麻痺してしまっていたが、箍が外れっぱなしでいいという歳でもない。

実はその美意識が、見た目や「若さ」のキープには一番重要なのかもしれない。人から見られてどう思われるかを気にするってのも無論だが、「自分自身、自分がどうありたいか」ってのは"最後の砦"なんだろう。