ねこやしきさらのおうち

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動物たちは相変わらず元気です

DVD買った

2016年06月26日 | アニメ&漫画&ドラマ

DVDなんて買ったことなかったんですが、ついに買ってしまいました。しかも発売日に予約で買うということを初めてやってしまった。4554円なり。私にしては高い買い物です。いや、まさにこの最後の2話がすごすぎるんですよ。

ここのテーマは2つあって、1つは「一度きりの生」なんだと思います。夜卜は一応「代替わりができない」「死んだらおしまい」扱いの神になっていて、条件としては人間と一緒なのに対して、恵比寿のほうは何度でも生き返る神様扱い。そこがミソで、恵比寿が「悠久のときに甘んじていた自分」であるが夜卜と接しているうちに「欲が出て」、「今は時間さえ惜しい」「死にたくない」と言うようになります。夜卜にとっては、恵比寿というのは一度きりの恵比寿、その代限りの恵比寿で、そこに個別性を持たせているわけね。そして恵比寿もそれに引きずられたわけで。死の間際に。で、「夜卜神に出会えてよかった」と言って死ぬわけですよ。夜卜が人間の条件で生きているために、引きずられたんだね。そこで引きずられるというところがとてもよかったと思うわけです。

で、もう1つのテーマは「自分の意志」でしょう。これも夜卜が「お前はどうなんだ」と恵比寿に問いかけているし、夜卜自身が父親に言われたからでなくて自分の意志で恵比寿を助けたと言っているわけで。まあ、これも個別性の話になるんだけど。だからここは、自分はどうしたいのか、自分の生とは何かという話なんだろうなあ。

いずれにしても、少年漫画という扱いではあるけれども、普通にどの年齢の人も直視しなければいけない問題だと思いますね。それをしないで漫然と歳を重ねて、寿命を迎えようというときに考えること、とる行動が、報道を見る限りでは日本人は貧しくなってきているんじゃないかなと思います。こういうの、若いうちにこんな形で考えておくことは有益だと思うなあ。

にしても、夜卜と恵比寿の関係というのはものすごく微笑ましいなあと思うわけですが。まあ、私は好きですね、ここの二人のやりとりが。

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