弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

猫型テナーウクレレ

2023-06-15 20:17:00 | 日記
テナーギター、バリトンウクレレに続いてテナーウクレレを作りました。
ネックはメイプルでトップはスプルース、サイドとバックはタモです。
テナーウクレレは以前にも所有していたのですが、何となく中途半端な楽器の気がしていてました。
そもそもがウクレレといえばソプラノかコンサートで、テナーやバリトンはウクレレと言いつつ別の楽器とゆう認識でした。
ところが、アーチトップでウクレレを作るようになってからは、ウクレレらしさとゆう事自体に拘りが無くなって来たことも有り、サイズ的にはちょうど良い事もあり作る気になりました。
チューニングはパフォーマンスで使う事を考えると、バリトンチューニングよりソプラノの方が音の通りも良いと思います。
因みにコンサートウクレレのスケールは380㎜くらい、テナーウクレレのスケールは430㎜なので、同じ弦で同じチューニングをすると物凄くテンションが強くなります。
それに耐える造りにはしましたが、弾きづらそうなので細目のゲージを探しマーチンのテナー弦を購入。
しかし長さに余裕が無くて張る事が出来ず、とりあえずマウンテンバンジョーに張るため買っておいた釣り糸から近い太ささのものを選んで張ってみました。
これが思いもよらず良好で、以後はそこそこの値段のウクレレ弦よりこちらを張ろうと思います。
なかなかに良い出来ですので、次のパフォーマンスから使いたいと思います。







猫型テナーギターとバリトンウクレレ

2023-06-08 21:11:00 | 日記

屋号から解る通り猫好きです。

陶芸家だった頃から作品に猫のデザインを取り入れてました。

楽器にも猫の意匠を取り入れたいと、鼻笛やカリンバなども作りましたが、遂に弦楽器にも。

これもアーチトップ、しかも厚い板からの削り出しだから出来た造形です。

猫の顔の部分はちゃんと空洞になっていますが、思った通りの形を狙うには、最初の木取りが肝心です。

最初は横向きの顔を考えていたのですが、作っているうちに斜めから(抱えたところを正面から)見て猫の顔が判るようにしました。

途中で変えたので結果少し中途半端な感じになったのは否めません。

さて、見た目が面白くとも楽器として良くなければ意味が有りません。

バリトンウクレレの方はウクレレと言うよりはミニガットギターと言った感じ。

もともとバリトンウクレレ自体微妙な楽器なのでよしとしておきましょう。

テナーギターの方は少し短めの22インチスケールと0フレットの採用でとても弾きやすく、小降りで薄めのボディーと相まって涼しげな音に仕上がりました。

もともとリンバージャック(猫の)のパフォーマンスでの、更なるウケ狙いを目的に作ったので、お披露目が楽しみです。