弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

ピアレスリムのテナーバンジョー

2022-01-31 21:20:00 | 日記

70年代にピアレスとゆう国産のバンジョーがありました。
日本で初めてのバンジョーブランドだったそうです。
後に発売されるモーリスや、東海、春日、ブルーベルなんかとは違い、アルミ一体成形リムによる大変チープな感じのバンジョーで、おそらくはHarmonyかなんかの名でアメリカに輸出していたものと同じかと思われます。
当時ナウなヤング(完全な死語)の間ではワークブーツとバンジョーが大流行したそうで、結構な販売数があった様。
そのため現在でもリサイクルショップや、オークション(時には粗大ゴミ置き場)などで良く見かけます。
50年程前の廉価版ですから当然の如く酷い状態のものがほとんどで、先ずネックがまともなのは有りません。
ポッドの方はと言えば、タバコのヤニとホコリにまみれているか錆だらけのどちらか。
そのくせフレットが全然減ってなかったりするのには、呆れるとゆうか憤りを感じるレベルです。
それをオークションで買うのですが、安ければ1,000程で落札できる事もあります。
ただし、送料が結構かかったり、挙句部品が欠損していたり折れ曲っていたりするのは覚悟の上。
ヘッドが破れているのは最初から除外(手元に来るまで気付かぬ事も有り)ですし、まずリムが使い物になら無いことは無いです。
ただしネジ一本がマイナスネジであったり、サイズがインチや旧JIS規格だったりで結構困り物で、時には新しい部品に交換する事も有ります。
そうして分割清掃して組み上げたポッドにネックを新製して生まれ変わらせるわけですが音の方は悪くないとゆうか良いです。
昨日もテナーバンジョーを一本組み上げてみました。







ストリングスバンド

2022-01-15 17:51:00 | 日記
自分が好きな音楽はやはりストリングスバンドでしょうか。
広義で言えばブルーグラスなんかも入るのですが、やはり戦前の黒人系が一番。
そこで使われるマンドリンやテナーバンジョーなどの音が特に好きで、四弦堂の名前の元はそこにあります。
マンドリンと言えば日本ではブルーグラスではF5至上主義、クラッシックならラウンドバックにほぼ限られる様です。
ブルーグラスの場合その奏法に適しているのがF5とゆう事もあるのですが、海外ではフラットマンドリンを弾くクラッシックの奏者もいて興味深いです。
その他ではブラジルのショーロなんかがマンドリンがメインの音楽で、後はアイリッシュなどでも使われるようです。
何かの拍子でマンドリンブームとゆうのが起これば面白いと思うのですが、個人的には一番好きな楽器で有ります。