弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

マウンテンバンジョー風 フレットレスバンジョー

2023-01-03 15:59:00 | 音楽
フレットレスの楽器が好きで、最近ではウードにハマってます。
弾くのも好きですが作るのも好きです。
何せフレット作業とゆう奴は正確さは勿論、何かと面倒くさいものです。
そんな苦労も知らず「ピッチは正確ですか?」などと失礼な問い合わせがあったりします。
が、そこはしれっと「精密機器で測ったわけでは無いので完璧だとは言い切れません」と返答します。
ご存じの様に弦楽器とゆうのは押さえ方次第で簡単に音程が変わってしまうものです。
そもそも音程の怪しい物は出しません。
この様な質問は野暮とゆうもので、それがわからない方には買っていただか無いのが無難です。
まあそんなわけでも有り、フレットのある楽器はあまり作りたくは無いです。
さて、バンジョーにはもともとフレットはありませんでしたが、現代ではフレットがある方が主流です。
日本ではバンジョーと言えばブルーグラスバンジョーなので、市場では滅多にフレットレスは見かけません。
しかしながらそれなりに愛好家がいる様で、それならばと何本か製作しました。
フレット作業の面倒が無い分お安くできるので、その辺りもメリットであります。
何より本当にお好きな方に買っていただけるのが嬉しいです。

ヤフオク出品中です。







ボックスフィドル

2023-01-03 15:02:00 | 音楽
様々な弦楽器を広く浅くそれなりにと言った感じですが、正直フィドル(バイオリン)だけは苦手です。
始めたのが40過ぎてですし、それでもちゃんと習えばよかったのかも知れませんが、完全自己流です。
取り敢えず音は出ますし、何曲か弾くこともできます。
ただしビブラートがかけられないのです。
もともとビブラートとゆうのは、クラッシックでもたまに使うテクニックだったそうですが、今や民族系のフィドル奏者でも当たり前のテクニックとなりました。
つまり、みんなの知っているバイオリン(フィドル)の音とゆうのはこのビブラートをかけた音であって、それが出来なければ上手くは聴こえないとゆうことです。
なので人前で弾くことは躊躇われるわけですが、フィドル自体は決して嫌いではありません。
時々弾いてみたい衝動に駆られるのですが、今は手元に有りません。
そこでボックスフィドルを作りました。
そこら辺に転がっている箱を使って楽器を作るとゆうのは、貧しかった昔なら当たり前で、物が溢れかえっている現代でも多くの愛好家が居る様です。
ともかく見た目に面白く、何より自分で作る楽しみと物語があります。
特に日本(さらに地方)でなら珍しがられ、人前で弾いても上手下手関係無く許してもらえる気もします。
因みに見た目程にはチープな音では無く、上手い人が弾けばとんでもなく素晴らしい演奏だっりします。
結局は「弘法筆を選ばず」とゆうことでしょうね。

3コースブズーキ

2023-01-03 13:56:00 | 音楽
ダルシリュートは大変気に入ってますし、面白い楽器だと思っています。
全音階フレットは多くの曲がイージーに弾ける反面、ブルースなどには適応出来ないとゆう欠点でもあります。
自分にもブルース系のレパートリーが有るため、試しに半音階フレットの楽器を作ってみました。
こうなるとダルシリュートとは呼べず、3コースブズーキと呼ぶことにします。
ブズーキと言えばフラットバックのアイリッシュブズーキが良く知られていますが、元々はギリシャの楽器です。
最初にアイルランド音楽に導入されたのはもちろんボールバックのグリークブズーキでしたが、早い時期から今の様な形になった様です。
とはいえ、アイリッシュとグリークではチューニングの仕方が違うので、別の種類の楽器と言っても良いでしょう。
本家のグリークブズーキも現在では4コースが主流ですが、昔は3コースでした。
昔のギリシャの音楽に興味があるとゆうのも作った理由です。
ネックはメイプルでスケールは580㎜。
レッドシダー削り出しのアーチトップ、アフリンマホガニーの削り出しアーチバックはどちらかと言えばフラットマンドリン(大きさ的にはマンドラ)的です。
抱え易く弾きやすいのですが、最近ではボールバックのグリークブズーキが(勿論3コースの)が欲しいのが本音です。




アーチトップ テナーギター

2023-01-03 13:02:00 | 音楽
削り出しアーチトップのテナーギターです。
オービル ギブソン作のギターをモチーフにしました。
実はトップを削りながら、6弦のパーラーギターにするか随分迷いました。
結局はあまり弾くことは無いだろうとゆう事で4弦となりました。
ネックはメイプル、トップは30㎜のレッドシダー削り出し。
サイドは曲げでは無く47㎜のアフリカンマホガニーから切り出し。
バックもアフリカンマホガニー削り出しです。
スケールは580㎜で現状ではテナーギターチューニングではなく、シカゴチューニングにしています。
テールピースは6弦のリゾネーターギター用をグラインダーで改造した苦心作です。
変わった楽器を作るとケースに困りますが、ボディーが薄いのでエレキギター用のギグバッグにピッタリと収まりました。


ドシュプルール

2023-01-03 12:33:00 | 音楽
ご注文いただき製作しました、トゥバ共和国の弦楽器ドシュプルールです。
本来は前面に動物の皮を張るのですが、湿度の変化が大きい日本で気軽に弾けるようREMO製のフレームドラムを入れました。
材も本場では松の様ですが、ネックにはメイプルをボディーには檜を使いました。
ヘッドには猫のインレイをご所望され、Nekoyaのサインも入れました。
大変お気に入りいただきました。