テナーギターは一般的なギターよりスケールが短い4弦の楽器です。
正調の5度チューニングの他、様々なチューニングがあります。
中でもギターの1〜4弦と同じに合わせるシカゴチューニングは、ギター奏者あるいはウクレレ奏者にも親しみやすくお勧めです。
アメリカでは人気の楽器ですが日本ではあまり馴染みがなく、それでもぼちぼち愛好家が増えている様です。
様々な音楽に対応出来、軽やかなところが魅了でしょうか?
当工房でも数台製作しましたが全てお買い上げいただきました。
現在新たなコンセプトでの製作を企画中です。
正調テナーギターチューニングです。
こちらはシカゴチューニング。
テナーギターと同じスケールのテナーリュートとゆう楽器。
シカゴチューニングです。
Nekoya四弦堂メインは名前の通りウクレレなのですが、同じ四弦のテナーギター四コースのマンドリンも作ります。
そんな中好評なのが5弦バンジョーで、特にマウンテンバンジョーは作れば割と早く売れていきます。
大概がフレットレなのですが、現在はフレット付きの注文品を製作中です。
さてバンジョーと言えば様々なパーツで構成されていて、そのほとんどが自分で作ることができず、ハッキリ言って利益は薄いです。
その分値段に乗せることも難しいので、日々アイディアを捻り出す努力をしています。
さらにサイズに決まりがあって(ヘッドが皮だった昔は違いました)一般的にバンジョーーと言えば11インチのリムとゆうことになります。
なので他のサイズを作る場合にはリムは勿論ヘッドやテンションフープなども、入手困難となります。
本番アメリカなら手に入るのでしょうが、わざわざ取り寄せるくらいなら「作ってしまおう」とゆうことです。
現在10インチリムのテナーウクレレバンジョーと、12インチリムのクラッシックなフレットレスバンジョーを計画中。
勿論リムは自作ですがヘッドは手に入りやすいドラムス用を代用するつもりです。
そのヘッドを押さえるテンションフープは11インチ用を利用して作ります。
10インチ用には長さを詰めてからロウ付けで繋ぎます。
12インチ用には逆に付け足しで作ります。
この暑い時にそんな事をしなくても?と思われそうですが、これが寒い時期ではバーナーの火力が落ちてなかなか上手くいかないからです。
大分慣れてきましたが、金属の加工はなかなか多変です。
作業も終盤となりテールピースの製作です。
市販の物で使える物が有れば良かったのですが、パーラーギターに合うものは無く自作しました。
真鍮板を使えば作業もし易く制約も無く作れたのですが、結構お高いのと後でメッキするのも面倒なので、今回は建築金物を使用しました。
釘を通す穴が開いてますので、それをどうするかが問題です。
あれこれ考えた挙句、一度平にするためハンマーで叩きます。
開いている穴をなるだけ利用できる様考えながら、ルータと糸鋸で切ってゆきます。
どの穴を利用しているか解るでしょうか?
おおまかな型に切れたら、また叩いて曲げます。
グラインダーなどで形を整えて、ベルトサンダーで凸凹を消して出来上がり。
結構大変な作業でした。
オイルも塗ったので、後はブリッジとナットを製作して、ペグを付けたら一応出来上がり。
ただネットの削り直しとか、色々手を入れなければならない事もあり得るので、本当の完成はもう少し後になりそうです。