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【PC】 富士通ノートPCで通販とか家電量販店向けの製品が異常に遅くなる理由

2021年01月21日 | 他PC関連

電子工作のタグ打ってますが、微妙。(^w^;

 

今回は何度かお目にかかった富士通FVMシリーズのノートパソコン、LIFEBOOK系で通販や家電量販店ブランドで発売された製品の動作速度が著しく低下する問題を扱います。

今までに中古品や修理預かり物でこの手の製品を見てきましたが、OSの再インストールに何度も失敗したり、動作が著しく不安定だったりする事がしばしばありました。
その全てで接触不良を疑いネジとコネクターで外せる部分は全て外して入念にチェック(端子をマイクロスコープで確認など)してみた訳ですが、その全てでCPU以外のチップセットに対する放熱対策が不完全な物ばかり。
中にはキーボード裏の大きなアルミパネルに熱を逃がすように作られているにも拘らず、アルミパネルとチップセットの間に入っている筈の熱伝導シートが無くて浮いていたり、発熱量に見合わない小さなアルミプレートが付いていても、本来取り付けられたのではないかと思われる放熱フィンが無かったり、新品では大丈夫でも度重なる加熱でチップが能力低下を起こす様に仕組まれているとしか思えない状態だったりします。
昔のPCと違い、現代はチップが破壊されない様にある程度の温度に達すると発熱を抑えるために意図的にクロックを下げたり性能を低下させる機能が備わってますが、それを前提に放熱量不足にしておくのはおかしいかと。

今回預かっているのは LIFEBOOK AH32/K ですが、これはチップに小さなアルミ板が貼り付けてあるだけで、サイズはチップと同程度。
確かに、このアルミ板のすぐ近くから外気吸入口があって風があたる作りにはなっていますけど、発熱量とサイズを比較するとちょっと無理っぽい。
そしてこのアルミ板は小さな冷却フィンを取り付ける為にあるかの様な位置決め用にしか見えない爪が出てたりします。

なので、このアルミ板を取り外して手持ちの3cm四方くらいのアルミ冷却フィンに替えました。
その際にアルミ板とチップの間にあった熱伝導シートを取り払い、代わりにシリコングリスを塗ってあるので熱伝導率は段違いでしょう。
その証拠に再インストールは安定して成功するし、DVDドライブも1倍速あたりではなく、最高速度で回ってます。
作業時間もかなり短縮されて正常動作しています。

今回の作業で、安いPCの動作が遅くなるのって、もしかしたらこの冷却をきちんとやりさえすればそれなりに重い処理も軽くなるんじゃないかと思ったりしました。
まあこの LIFEBOOK の場合は安静使用ですら重かったので記事にしましたけど、もしかしてこの記事を見て自分のも?って思ったら確認してみてはどうでしょうか。

 

んな感じでまた~ ・v・)ノシ

 

 


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