「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

銀河鉄道999の機械人間の世界がそこにあった

2010年10月04日 11時53分21秒 | 「妙」な「見」聞のある朋の不思議話
こんばんは。

次男がお腹にいる時に、東海岸から行ける妙な場所に行こうと主人と思い立ち、まず、プエルトリコを目指し、その次にメキシコに行ったんですね。カンクーンって素晴らしい保養地の近所のXcaret(シカレー)というテーマパークの場所に1週間出かけたんですね。夏だったんで、暑いし、妊娠五カ月超えて、よくもまぁという感じでしたけれど、あちこち見て歩く事を勉強としたかったんで、妊娠9カ月(アメリカは妊娠は9カ月換算で、当時臨月)まで歩きまわったその、妊娠五カ月目が、メキシコ入りだったんですね。

当時、水が悪いから、生水は飲んではいけない等ありましてね。サラダさえ、水分が悪いからどうだろうと考えて、戦々恐々として行ったんですよ。その現実を確かめにね。

保養地は、それぞれ、鉄壁の要塞となり、その要塞の壁の内側では、資本家たちのパーティ騒ぎが溢れかえっていた。けれど、その要塞の外は、貧しく、食べるのものない人達が、観光客のバスや車をめがけて飛びだしてくる。運よくバスが止まってくれたら、何か買ってもらう。運悪く、轢かれたら、それまで。けなげな女の子とか、男のことか、ほんと道に飛び出して来て、危ない時があったんですよ。

長男はその時、あんまり喋れなかったんですが、彼が言うんですね。「マミー、なんで飛び出してくるの?危ない危ない。ノーよノー。」その時、私、絶句しましたよ。この世の惨状をどう、息子に説明したらいいんだろうかと。飛び出して来て亡くなった人がいたとしても、恐らく、弔えばまた普通に飛びだして、糧を稼ぐ子が出来るだけで、飛び出せば、何か買ってあげるという事を学習させてしまった人には、問題はないだろうけれど、インセンティブについて深く考えましたね。

誰も入れない要塞の中では、この世の天国かと思うような素敵なビーチが広がり、イルカと誰もが戯れ、そして、トロピカルドリンク飲み放題。食事もどこでしてもいい、無法秩序が広がっていました。(オールインクルーシブでね)

プエルトリコの時は、高速の自動車道に、逆行する車がいても、誰も咎めない、秩序の緩さを感じましたが、こちらはそうじゃない。命に対する考えが、ユルイ。それは、ここの人は努力をしないから、こういう生活になったのか。それとも、資本主義が、この人達が生活するのに必要なモノを取り上げたのか。自分では、複雑な思いを抱えていたんですよ。

なんせ、ほんと、そこは作られたワンダーランド。作られた天国のような世界。けれど、塀の向こうは、うすら寒い世界。今日、明日も未来地図も描けない生活を送る人の、どうやって士気を上げていくのか。それとも、こうやって、実は格差と言うのは、世の中に広がっていて、これが現実なんだよと、私に笑っている気もしました。

日本に戻って、凄く人の考えに、ユルさを感じました。それは、自分が努力しなくても、誰かが助けてくれるだろう、あなた助けなさいよという、考えの緩さだったと思います。

本来、資本主義にあるだろう厳しさが、まだ日本にはない。アメリカ等、保険が無い。中途半端に働いていると、本当に入れる保険がない。無職になって初めて、低所得者用の保険に入れる事もある。けれど、民間の保険システムは、高額所得者にとても優しい。それでも、自分の求める医師に、診療を頼むとなると、非常に金がかかる。この国は、そう言う点で、あまりに、社会主義のような面を持ち合わせ、格差格差と叫ぶ。叫べるだけ、いいんだろう。

きっとメキシコのような、轢かれても、次の人となる考え方が、日本にはないだけいいのだろう。けれど、虐待死等を考えると、少しずつ深刻さは浮かび上がる。お金欲しさに、子供を産む人もいるだろうけれど、これだけ個が強くなると、「自己責任」という事がクローズアップされていく。個の追求は、自己だからね。

自己責任。重い言葉であると思う。

そして、自分はメキシコから帰るまで、様々な事に疑問を抱き続けた。施す事が助ける事にはならない世の中の実態がある。仕事を与え、報酬を払うフェアトレードも出てきたが、正直、インセンティブなんて、上手に使っても使いきれないのが本当の事だろうと思う。

インセンティブ欲しさに、正稼働を割り増しして報告する人も出てくる。そういう中で、メキシコに行った事は、私の中で生涯忘れられない程、貧困の底冷えを考えさせてくれたと、今では思っています。





シカレーの写真を発掘してくるには、眠っているサーバーを起動させる必要があったんで、取りあえず、ハワイのスピリチュアルスポット「マウナラニ」の写真でお願いします。
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