ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~ 13話 「強さと弱さ」

13話 「強さと弱さ」


「これならバランスが良いと思うが…」麻生は汗だくになって、バックパックの部分から降りてきた。


見上げていた守里は「これって普段どこかに固定ですよね?」と大声で聞いた。

「ゲンナ号の外に作ったよ、これでいつでもすぐに出られる!…まだ足りない部分はあるがね」と言った。


守里も気づいて「エネルギーの充填ですね?」と聞くと「うん、それだけじゃない、テストが必要じゃよ」というので「それで相談ですが…」と麻生を呼んだ。


麻生は「何か心配事かな?」というと「相手が100機以上いたら終わりですよね…」と不安を語った。

「エンド・カンパニー…まぁ、私のいるところでもあるが、境界線になっている話はしたと思う」と麻生。

続けて「エンド・カンパニーにも多少でも力はあるさ、半分まで無理でも…いや半分は片付ける可能性もある」


守里は「相手の力が読めないけど…敵がマーズの鉱石を盗んでいるなら力は互角かな…」

麻生は安心させるように、でも真剣に「ほとんどが、アササノーゾだけだろうから、極端強化されていない…と思いたいね」

守里は「でも武器がすごいとか…」と真剣に話をしている。


セイナが現れ「ごめんね!盗み聞きとかじゃなくて!」というと、緊張が途切れたかのような守里と麻生。

麻生は「コソコソもしていないぞ?ところで?」と聞くと「ロロナが敵の強さを分かってくれるから!」と語り和ませた。


守里とセイナと麻生の3人が歩いているときだった。

言っていいのか分からないでいた守里は「…なんでロロナは弱っているんです?」と聞くと、麻生は「なーに、簡単な答えじゃよ、以前狙われていた関係で、エンド・カンパニーに保管してある「サヤ」という物質が必要だから取りに行けば良い、それだけじゃよ」と笑って言った。


守里がセイナに小声で「あのさ「サヤ」ってどんなの?」と聞いた。

麻生は「エンジンにつなぐパイプの一部じゃが、逃げられないように、一旦持って行ったってわけだ」

さらに守里は「そんなに悪いことしたの?」とセイナに聞くと「病院事件のとき、助けようとしたのが犯罪者扱いになったの、でも分かってもらえたんだけど…」まで話すと、麻生は「一応預かって置くとさ、エンド・カンパニーも慎重すぎている」と苦笑いしていた。


突然大きな音がした。

ロロナが「エンド・カンパニー付近で暴れている〜〜」と話すので、みんなが集まり、一旦この場から離れようと決めて、ゲンナ号でエンド・カンパニー近くを目指していたのをやめることにした。


セイナが「ロロナ!危険度!」と聞くと「中規模〜リリアンから連絡あるよ〜」

リリアンに切り替わり「大丈夫よ、だって帰り途中の私が無事なんだもの」と安心させた。


「テストは早い方がいいかもね」と麻生がいうと、カンナが現れ一言「もしかして、見方かも」と話をすると、ララが現れ「どういうこと??」と聞くと「まあ…」まで言いかけた。

ララが「カンナ姉の彼氏とか?」と聞いた。

「まさかだわ、パパも知っている人よ」と呆れたようにしていると、麻生が気付いたように「…あ、ベラーナか!あいつは確かに飛行経験がある!」と話すが、麻生、ララ、カンナ以外は不思議そうだった。


「簡単に説明すると弟分ね!法律の勉強をしていたとき助けたことがあって、今でも…そうね、頼りになるかもしれないの、エンド・カンパニーにも詳しいし、ね、だからパパも知っているし」


ロロナが「誰か来ちゃったぁ〜」というのでみんなが緊張した。


「早く連絡を取った方がいいな…」と麻生がいうと「どーも」と目の前に背の高い、キリッとした目の背の高い男性が立っていた。


「うわっ」とララが思わず、少林寺の構えを取ると「やめておくれ〜」と急に弱くなる。

「守里くんが16歳よね、ベラーナも16歳になるの」とカンナは情けないと言わんばかりに、その人物を立たせて一言「ああ、怖かった、怖がることもあるけど一応役に立てればさ」とみんなに言った。


守里に敵対心でも抱くかと思いきや「よろしくね、守里君だけに、守ってね、ってかうまくやっていこう!」と手を叩いてきたので、守里も同じポーズをして呆気に取られながらいた。


「あとさ…あの音なんだけど、ごめんね」と謝るポーズをとった。



優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

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