質問者:ハイル禅師 人生に於いて努力で成功した人は
自分の地位に酔いしれるので謙虚に善徳を積むのが
難しいと思うのです いかがでしょうか?
私:人間と言うのは成功すると慢心するし失敗すると
意気消沈して気力を失う極端な感情を有する生き物
だと言えます
例えば勇気をもって何事にも積極果敢に取り組み
何度か大成功すると知らぬ間に増長し自我や慢心の
虜となります
それは自信過剰の気持ちになるからです
戦争でも戦果が拡大して成功が続くと慢心して
少数の慎重論を退け憂き目に遭うというのはよくあります
また逆に何でも自覚反省を持って謙虚を宗とすると
勇気を失い意気が下がり安住して怠りに繋がる弊害がある
しかし神の御心から言えば自我慢心を恐れて
消極的になるのが最もよくないのです
人間は刻一刻と移り変わる大自然のように日々進歩発展
する使命があるからです
つまり消極姿勢には何の進歩もなく得るものが無いから
だが 確かに成功者が謙虚に善徳を積むのも少ないと
言える
ただ大成功をした人が感謝の心を持つと同時に
道徳や教養を身に付け徳行にも励むと大きな功徳を
積める如来になれるのです