武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

谷井選手がグラップリング大会へ挑戦

2024年02月16日 | その他の行事
横須賀支部所属の谷井選手が、グラップリングの大会に出場し、6人リーグで優勝されましたのでご紹介しておきます。

「TOKYO SPRING 2024 / day 2 MAT 3」という題名でユーチューブにアップされている映像ですが、谷井選手の試合が始まる時点の動画を、下記にご紹介しておきます。


■ 第一試合の様子:



■ 第二試合の様子:





組技の強豪選手を相手に、道着の着衣なし、打撃なしの大会で見事優勝されました。

今回の大会への出場は、本人が所属するジムからエントリーされたものです。


機会があれば、谷井選手にお声掛けをお願いいたします。






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指導者講習会に参加して

2024年02月12日 | その他の行事
2月11日(日)に東京都の新宿スポーツセンターにて、大道塾関東地区の指導者講習会が開催されました。


これまでには、選手向けの強化練習や、合宿稽古の他、各種大会と何度かの審判講習会が開催されるばかりで、いわゆる指導者講習会というものが開催されたことはなく、今回が初めての試みです。


40年以上の歴史を持つ大道塾が、指導者講習会を行ったことがなかったというのは、ある意味でとても驚きですが、良くも悪くも「屁理屈をつべこべ言わずにやってみろ!」、「戦ってみろ!」、「勝ち負けの勝負の中で見せてみろ!」というのが大道塾のスタンスであり、言い換えれば先代の東塾長の方針であったというのが私の感想です。


組織が大きくなれば理屈が増幅し、上級者、指導者、師範クラスの方々のうんちくが、幅を利かせてしまい、宗教団体宜しく、実際に通用するのかしないのか、そういった現実的な部分から乖離して、指導者を祭り上げる傾向にあるのが、こうした武道や武術といった歴史ある組織には見られるようになります。


競技スポーツや一般的な格闘競技であれば、勝って記録を出して、成績を残してなんぼの世界なので、実際の勝負の結果が大きくものを言いますが、武道団体では精神性が重要視されることもあり、指導者を奉る傾向にある為、実際に正しいのかどうか、本当に通用するのかどうか、といった実践性からかけ離れた理論が独り歩きをしてしまう傾向にあります。


実際にKOルールでの格闘経験のない(と思われる・・)空手の型競技の指導者から、「この技や、こうした体の使い方は、フルコンタクト空手でも使えるはず! この技術が身に付くまで頑張って!」的な話をされている方は、組手競技ばかりかフルコンタクト競技、もしくは格闘技経験がないのは、その人を見て、その動きを見れば一目瞭然で、どうにも白けてしまいます。


伝統派の空手の経験が長い方から、「今のはギリギリで止めたからよかったけど、本気で打ち込んでいたらこの前蹴り一発で悶絶をしていたよ!」という言葉。


打撃経験のない投げ技の選手経験者から、「間合いをグッと詰めて、組んで一気に抑え込んでしまえば、打撃競技なんて何の役にも立たない・・」などの言葉が。


打撃競技のエキスパートの選手から、「相手が組もうとしても、組む前に打撃が先に当たらるんだから、相手は中に入れず、組めるわけがないよ・・」。


これはすべて、私が若い頃に、直接聞いた言葉です。




今になってみれば、それぞれに言いたいところや意地を張りたいところは分かりますが、その多くを実地で経験した人間からすれば、何と言葉の軽い事か。




実際に見る力のあるものが、その動きを見てみれば、


多くの経験したものが、実際にその技を受けてみれば、


多くを経験し感覚的に物事がわかるようになったものが、その言葉や技術を肌で感じてみれば、


物事の正しさの真理が、はっきりと見えてくるものだと思う。




そうした意味で、理屈抜きの実体験を、実に多く積ませて頂けて、空理空論の屁理屈をぶっ潰してくれた東塾長には心から感謝をしている。


しかし、そうした部分が大きくなりすぎると、その実践経験、実体験から得られたノウハウというものを、なかなか人に伝えるのが難しくなるもの。


先人が死に物狂いで学び、会得した感覚を知るために、その人と同じ経験をすることはほぼ難しく、多くの人が学びえるものにはならない。


だからこそ、物事を整理して、安全に理論的に伝える方法が模索されてくるもので、今の大道塾は、フルコンタクト空手で作り上げた理論をぶっ潰して新しい形を作り上げた上で、その後、相当に疎かになってしまった理論や礼法、物事の考え方や心の作法的なものを新しく作り上げている時期なのだと感じている。


大道塾長として二代目にあたる長田塾長は、そうした部分にとても秀でたものを持っておられるのは、理論派だからではなく、実際の理屈をぶっ潰して作り上げてきた大道塾の技術体系をトップレベルで体現しながら、武道性の大切さを感覚的に肌感覚で感じられておられるからだと思う。


修羅場というほどの実践を数多く経験していて、今現在もその力を維持されているからこその説得力が、その言葉や体の使い方、体全体から醸し出されるインスピレーションに感じることができる。


正直なところ、長田塾長が語っておられる、少々難しい武術的な体の使い方などの理論は私には理解しかねる部分も多くあるが、「唯々、ガンガン戦ってみろ!」というこれまでの大道塾から、精神性や物事の考え方、捉え方といった、心の奥深くにある、考える力を養ううえで、とても良いきっかけを頂けていると思う。


これまでは「どうやったら強くなれるのか?」、「どうしたら試合に勝てるのか?」、といった部分ばかりを考えさせられていたところから、礼法にはどんな意味があるのか、どういう心構えで稽古に望めがいいのか、武道家として日常の心構えはどうあるべきなのか、といった精神面において、これまでにはこれほど多くの時間を割いて、大道塾の稽古に中で話を聞く機会が少なかったため、今の団体の在り方に対する、一つの存在意義を考える良いきっかけになっているような気がしています。






さてさて、前置きが長くなりましたが、今回は、姿勢や基本動作、物事の考え方に対する精神面の指導を長田塾長にご指導いただき、打撃を加藤支部長、投技を総本部の山崎指導員、寝技を能登谷支部長からご指導いただいた。


長田塾長は、団体の創成期にご活躍された方で、他団体の格闘競技も含めて幅広くご活躍されて、多くの成績を残してこられた団体の顔とも形容できる方で、その多くの経験と実力を含めて、右に出るものがいないほどの方です。


打撃指導の加藤支部長は、キックボクシングが今の世に流行る前の時代に、キックボクシングの世界タイトルを取得されており、大道塾内でも軽量級の選手でありながら、無差別選手権のタイトルを獲得されているレジェンドであり、私が直接教えを受けた師匠でもあります。


投げ技と寝技のそれぞれの指導者は、私の現役時代と重なる時期に選手として活躍をされた方々ですが、一人は柔道で学んだ技術を総合格闘技や大道塾の競技の中で存分に発揮をしてきた総本部指導員であり、一人は、大道塾としては初めての柔術と大道塾の両方の黒帯を持ち、大道塾と柔術の両方の道場の責任者として、日々稽古指導をされている支部長です。


今回の4名の指導者の方々の良さは、皆実践で十分な経験を積んでいる点であり、今現在もほぼ現役で自分の体でその技術を体現されており、上から目線でモノを言わず、色々な質問に対してもマニュアル的な回答ではなく、自分の感覚に照らし合わせながら正確な言葉を選んでいる事。


また、他の指導者の批判をせず、他の稽古方法の良さも認めつつ、自分の体の使い方であると前置きをしたうえで、背伸びをせず、自分が何でも知っていて何でもできる、と言うようなはったりを言う指導者とは対極の、実に丁寧な指導をされている点にあります。


前の世界大会で主導コーチを務めていた若手の支部長もそうですが、最近は指導者の質が実に高く、夏季合宿を含めて、総本部主催の催しには積極的に参加されることをお勧めします。




一方で教える側ではなく、学ぶ側の「学ぶ姿勢」というものが大切な視点となってきます。


今回、各支部の支部長や指導者層が参加されましたが、まだまだ人数が圧倒的に少なく、指導を受けるべきだと考えられる支部長や指導者層の参加がないのは、みなさんお忙しいところもありますが、催しに対する信頼性を上げることと合わせて、学ぶものの謙虚さの醸成も必須な点だと感じています。


一つの道場で、また一つの支部で指導的な立場に立つと、人の話を聞く力が弱くなり、忍耐力が弱くなり、慢心が生まれ、そこから抜け出す勇気がなくなるものです。


言ってみれば、自分の言うことに稽古生は何でも「押忍」と言って答えてくれて、自分の考えるとおりに物事を進めていく中で、その心は我がままになり、新しいものを学ぶ姿勢が弱くなり、独りよがりになってしまいます。


そしてその被害者は、その道場に所属する稽古生であり指導員の方々です。


そして実は、その独りよがりに陥った指導者が、ある意味で一番の弱者となり、被害者となるかもしれません。






今回、横須賀・湘南支部の中では、稽古に継続的に参加されている1級以上の方に、案内を配布しました。


支部内の稽古体系は、各道場共に、また、子供から大人まで各クラスともに、約半数は後輩の指導に当たるような指導体系を取っているため、自身の稽古以外に指導力の向上も学ぶべき技能として習得を目指していただいています。


さらに、昇段審査に臨む方にとっては、団体の指導者層から直接稽古指導を受けることで、学ぶべき必要な点が多く含まれている為、支部内では1級以上の方を対象に案内をしました。


各道場の指導者クラスと言えども、稽古場所では支部責任者の話を事細かく聞かねばならず、ある意味で若手に稽古指導を施しながらも、人から指導を受ける心の姿勢がしっかりと出来上がっているのは、やはり1級以上の上級者でもあり、今回の指導者セミナーでも、皆さん、今回の指導コーチからの話をしっかりと聞く姿勢が出来ていた点はとても評価ができます。


今回、横須賀湘南支部からは私を除いて7名が参加しましたが、ちょっと計算してみたところ、今回のメンバーは、経験年数が9年から38年の方々で、平均でみると21年の経験年数を有している我が支部の指導者層です。


今回の他支部からの参加者の中には、失礼ながらちょっと場違いな雰囲気の方も見られ、指導者としての資質に問題がありそうな雰囲気を持った方もおられたように感じましたが、概して、多くの支部長や指導者の方々は、聞きたいことにはしっかりと質問を投げて、積極的に質疑を行っていた様子です。


私と横須賀支部の湯川師範は、ある意味で支部の指導員メンバーの応援役という形での参加となりましたが、一人でも多くの指導者層がこうしたセミナーに参加することは、セミナー指導者の指導経験の積み重ねにもつながる為、古参の支部長や指導者の方々も、セミナーの受講者としての立場での参加をしていただく事も、大切な事だと思います。


武道家は謙虚でなければ、精神的な向上は望めなくなる気がします。




そうした意味でも、湯川師範や他の古参の支部長さん方には、自分の後輩にあたるセミナー講師の方々にも、積極的に質問を投げかけて、他の受講者が聞きたい細かい点に視点を充てることで、質疑の幅を膨らませる役割を担っていただけていたのは、他の指導者の方々も見習うべき点であると思いました。


今後こうしたセミナーは、昇段審査での基本や移動、投げ技や寝技の技能が基準に達していなかった方に向けての、基礎を学ぶセミナーとしての役割も担った形で、年に1,2回開催されることを望んでいます。指導者も定期的に実力のある方々で交代しながら行うのも良いかもしれません。セミナーでの指導を通して、他支部の指導者層に指導を施すことは、指導レベルの向上につながる気がします。


何はともあれ、今回は実りある良いセミナーだった思います。


最近は、新宿西支部の支部長さんがとても頑張って色々と企画をなされており、私としても応援していきたいと考えています。


今回参加されなかった方も、また機会があれば、ご参加いただければと思います。


参加された皆さん、関係者の皆様、大変お疲れさまでした。






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ようやく落ち着いた気持で、今年の一年がスタート

2024年02月02日 | ご挨拶
一月が早くも終わりを迎え、二月に入り、ますます寒さが厳しくなってくるこの時期にして、私個人の気持の上では、ようやく一年のスタートを、落ち着いた気持ちで始められそうに感じています。


というのも、年末から各種行事が重なり、年始もバタバタと慌ただしく過ごしていたこの期間。


昨年末には、支部から6名の稽古生が、関東地区の合同審査会で昇段審査に挑戦し、その応援やら心配やら、審査会当日の採点係やら、その組手審査の審判を行ったり、仕事上でもなんだかんだと、慌ただしい年末でした。


また、年始の支部長審査会において、連続組手の相手役を買って出る予定でいたため、少しは動けるようにと何度か自身の稽古も少し行いましたが、長時間の膝への負担は避ける必要があり、短時間で少し息を上げる稽古を行いました。


年末の日曜日クラスの最終日に、最後の自由練習の時間に少し息を上げてみたところ、喘息のような症状が出て、胸元がゼーゼー言い出して、呼吸が胸元から漏れるような、胸に空気が入って行かないかのような状況になり、呼吸するたびにヒューヒューと音がでる・・・。こんな症状は初めてのことで、コロナの後遺症なんだろうか? と不安になる一幕あり。


年末年始にはしっかりと休まねば、来年の年始からの稽古に影響が出る為、連休期間の10日ほどはしっかりと休み、年始にもう一度、息上げを行ってみたが、膝の不調もあり、思うように追い込みができない。


そしてそのまま迎えた支部長審査では、受験者の採点係を兼務しながら、二人の高段位受験者の組手審査の相手を務めることに・・


高段者になってくると、それなりの実績のあるキャリア組も多く、実力をしっかりと維持している方々も多い中、その実力はやはり色々です。

若いころから厳しく体を鍛えられてきた方々にとって、歳と共に怪我も増え、健康維持や体調維持が難しいところが伺えます。


組手審査では決して手を抜くわけではありませんが、大会での試合で行う様な、つぶし合いのような戦いをするわけにもいかず、2戦とも引き分けを狙いに行ったところ、一勝一敗という結果に。


わずか一分間の組手勝負の為、2戦ともに息も上がらず、汗もかかない内容でしたが、打撃の試合では相手の素早い手技が十分に見切れず、立組では、息の上がった相手のダメージ具合が判断できず、相手に合わせた対応が十分に出来ていなかったのは大きな反省点です。


所謂、しっかりと見切って反応する力、相手の状況を把握して、相手に合わせた力加減で適切に対応するコントロールが出来ていないという事は、まだまだ力不足だと感じています。


今回の支部長審査会では、高段位を受験された方の採点係を務めました。

受験者の基本や移動、投げ技等の動きをやもやした気持ちで見守って採点をしていながら、実際に自分自身が攻防の中で技をコントロールする術をマスターできていなければ、自分のプライドとして、人に指導をしている場合なのかと考える部分がなくもありませんが、それでも今の環境の中でも、できうる限り、少しずつでも自分自身の技量も維持向上させていきたいと考えています。

言葉遊びのような謙遜ではなく、今の年齢であっても、本気でそうした不足した点をカバーすべく、少しずつでも技量を上げていくつもりです。

そうした年齢に合わせた技量の向上の方向性は、私の中で確かな考え方と感触があり、自分自身で体現しつつ、稽古生の皆さんに示していきたい。


しかしこうした反省点があるからこそ、必死に立ち向かってくる昇段審査受験者の相手役というのは、実に学ぶべきものが多くあるものだと感じる。


浦和支部の師範は、今年も組手審査の相手を自ら買って出て、若手の組手審査の対戦相手に胸を貸して、相手役を務められていました。

私よりも御年輩である大先輩の支部長です。

健康や体調管理、気持のモチベーションをしっかりと維持している点において、見習っていきたいものです。


今年は、四日市の小川支部長が痛めている膝のダメージを押して、「定法演武」による昇段審査を行っていた。


本来は真剣勝負でのみ昇段を認めていた大道塾ではあるが、怪我により組手ができない指導者の為の措置として数年前から施行されているものである。


さすがに、小川選手ほどになると、実に見ごたえがあり、技の正確さや力強さ、そしてタイミングや体の姿勢など、見習うべき点が多くあり、定法演武による審査の真価が評価されるものとなる。

こうした、実力があり、誰もが評価できる演武ができる人物をもってして、定法演武の採点者、もしくは指導者としての立ち位置、もしくは資格制度のようなものができると良いと私は考えます。


「定法」、いわゆる約束組手の審査といえども、その技術が身についているのかどうか、実際に通用する動きであるのかどうか、いわゆる本物かどうかは、見るものが見れば明らかである。


組手の実力と、定法の組手演武の実力は異なる点があるものの、定法というものを審査基準に正式に加えていくのであれば、とりあえず実施すればOKというものではなく、正確な採点を行い、不備のある部分を指摘し、そして、その学び方や上達のノウハウを築きあげ、専門の指導者というものが何らかの基準をもとに、各地域にて組織的に立てられてしかるべきだと考えます。



話は変わりますが、支部から年末の関東地区合同審査会で受験した7名のうち、6名が昇段審査を受験し2名が合格、2名が失格、2名が条件付き昇段となりました。残りの1名は無事に昇級を果たしています。


2名の条件付き昇段者は、必要な履修用の動画を見る必要があるのですが、配信動画が現在、技術的なトラブルにより見られなくなっています。

現在は、復旧待ちの状況で、履修可能時期が未定となっており、今現在、昇段待ちの状態です。




そして、1月に開催された催しの話になります。

今年の1月の末に、平塚警察署の武道始式に参加し、無事に演武をし終えることができました。



私自身としては、この行事の終了をもって、年末からの心配事が一旦解消いたしました。


大道塾全体としても、警察署内で演武を行うのは初めてのことであり、周りに何かと気を遣うのが苦手な私にとって、少し荷が重い催しでした。


<以下、警察官が行う柔道と剣道、逮捕術の演武の様子>












剣道や柔道、逮捕術の寸劇などの中に、大道塾演武が入ります。


横須賀湘南支部主導で企画した演武会ながら、団体のトップである長田塾長、並びに世界トップレベルの成績を収めている3選手を迎え、支部の有志の塾生たちの協力を得て、合計10名ほどの演武者により、警察署内での武道始式に臨んだ今回の演武会。


<演武参加者>



(大道塾演武の司会進行役を務める横須賀支部の田高氏。ユーモアも交えて、とても上手に司会の役割を務めてくれました。)


しかし、団体トップの塾長をはじめとする、世界トップレベルの選手たちはさすが!

支部から推薦して同行をしたメンバーたちも、とても団体演武の評価に貢献する活躍が出来ていたと思います。


<組手演武の様子>









<以下、長田塾長による演武>






事前に十分な打ち合わせが出来ていなくとも、直前のわずかな時間の打ち合わせだけで、実に見事な演武を披露しており、警察署長をはじめ多くの関係者の皆様から、とても高い評価を受けることが出来ました。



<組手演武の後、ミット演武に入ります>










反省点としては、私自身の事ばかりですが、自分自身の演武の中でもっと良い演出ができなかったであろうか? 挨拶の言葉でもう少し切れのある話し方と、話のまとめ方が出来なかったであろうか? そして皆さんにもう少し気を使うべきではなかったのか? などといった自己反省に終始しています。


<私が行った、サポーター無しの組手演武。相手を務めるのは、湘南支部のタフネスで実力者のYさん。このYさん、昨年末に臨んだ昇段審査の組手審査では、十分な実力を発揮して完勝しています。> 






それでも、演武に参加した皆さんの力に助けられて、何とか形が整った今回の演武会は、団体としては十分にその責任を果たせたのではないかと考えています。


<大道塾演武終了後の挨拶>



平塚市のタウンニュースなど、今後何かで紹介されることがあると思いますが、取りまとめ役の私としては、最後まで心配が尽きません。


<大道塾演武のご依頼を頂いた、現職の平塚警察署長>




大道塾演武の内容が滑って?しまうと、演武会に参加した皆さんばかりか、招待して下さった平塚市の警察署長をはじめ、関係者の皆様にご迷惑をかけてしまう恐れもあり、団体の名誉にも関わるもの。


妙に肩が凝った今回の催しの企画でした。


今は行事参加のアンケート集計と報告書の作成を行いながら、参加された皆さんへの感謝の気持ちの中で、ほっと胸をなでおろしているところです。




さてさて、わが道場の話に戻りますが、


また春に向けて、今の時期から日々の稽古にしっかりと取り組み、頑張って行きましょう。


幸い、各クラスともに、寒い中でも皆さん積極的に稽古に参加されており、特に少年部は出席率が実に良好です。


稽古に参加してくる子たちはみな一様に元気で、明るく、屈託のない笑顔を見せてくれます。

中には多少ひねくれたような仕草や表情、すぐに疲れたと甘えてくる表情があり、そんな中にも皆の良き先輩であろうと、幼い子たちの面倒をしっかり見てくれる子たちがいたりと、皆それぞれの子供らしい表情を、道場の中では安心して見せてくれます。


一般部では、若者の稽古生や中高年の稽古生の方々も、皆さんよく頑張っておられます。


皆さんも学生や社会人など、それぞれの自分の人生の中で、この道場で学ぶべき何かを模索しながら、強くなろうと、そして強い自分であろうと、皆さんとても良い表情で稽古に参加してくれています。




そして我々の道場は、良くも悪くも、頑張る人を応援する道場です。




休みたくなったり辞めたくなった人に無用な説得をしたり、下手な宣伝で人をその気にさせることはありません。


嫌がる人を無理やり道場に連れてくることも、無理やり稽古に参加させることもありません。


自分の意志で、自分の想いで道場に来る方々を、互いに一生懸命に応援して、励まし合って、共に成長をしていく場が我々の道場です。


大人も子供も、自分の意志で道場に足を向け(時には、子供たちのその日の気分にムラがある時など、親の説得でカバーをしている場合もあるようですが・・)、そうした意志のある方々がその想いを持って集まる道場であるからこそ、凛とした雰囲気が道場内には漂っているのだと思います。


自分の強さを鼻にかけたり自慢をする人はおらず、


人の弱さを馬鹿にしたり、舐めた態度をとる人はおらず、


稽古の厳しさやその懸命な努力を、笑顔と前向きな気持ちで、素直に受け入れる強さがある方々が集まっているからこそ、我々の道場の中にはある種の明るさと温かさ、そして輝きがあるのだと思います。


令和六年、西暦2024年となる今年も例年通り、私が先頭に立って、稽古を続けてまいります。

誰もが強く、強固な心を持つものばかりではありませんが、どなたでも最後まで私が責任を持って指導し、見守っていきます。

また、そうした想いを持つ、責任感の強い指導者層も少しずつ育ってきています。


今年も諦めずに、前向きに頑張る方々に、栄光あれ。



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